四字熟語
四字熟語のみで構成される表現。故事成語から仏教用語まで、含蓄のある言葉を収録しています。
悪戦苦闘
あくせんくとう
悪戦苦闘(あくせんくとう)とは、困難な状況の中で、死に物狂いで戦うこと。強敵相手に苦しい戦いを強いられること。転じて、困難な課題を解決するために、あらゆる努力をして苦しみながら取り組む様子を指す。「締め切りに間に合わせるために悪戦苦闘する」のように使う。
暗中模索
あんちゅうもさく
暗中模索(あんちゅうもさく)とは、手がかりがないまま、暗闇の中で手探りで何かを探すように、様々な方法を試みること。「暗中」は暗闇の中、「模索」は手探りで探すこと。解決策が見つからず、手当たり次第に行動している不安な状況を表すことが多い。
以心伝心
いしんでんしん
以心伝心(いしんでんしん)とは、言葉や文字を使わなくても、お互いの心が通じ合うこと。元々は仏教(禅宗)の言葉で、経典などの文字によらず、師の心から弟子の心へ、悟りの内容を直接伝えることを意味した。親しい間柄での無言のコミュニケーションを指す。
以心伝心
いしんでんしん
以心伝心とは、言葉や文字を使わなくても、お互いの心が通じ合うこと。元々は禅宗の用語で、師から弟子へ法を伝えることを指したが、現在は深い信頼関係や阿吽の呼吸を指す。
意気投合
いきとうごう
意気投合(いきとうごう)とは、互いの気持ちや考え方、興味などがぴったりと一致し、すぐに仲良くなること。「意気」は心の働きや気概、「投合」は条件や気持ちがぴったり合うこと。初対面の人とでも、共通の話題などを通じて心の距離が急速に縮まる様子を指す。
意気揚々
いきようよう
意気揚々とは、誇らしげで威勢がよく、調子に乗っている様子のこと。何かを成し遂げて満足し、得意満面な様子。
意味深長
いみしんちょう
意味深長(いみしんちょう)とは、人の言葉や行動に、表面上の意味のほかに、別の深い意味が含まれていること。また、その意味が奥深く、含みがある様子。「意味深(いみしん)」と略されることが多い。謎めいた発言や、暗示的な態度を指して使われる四字熟語。
異口同音
いくどうおん
異口同音(いくどうおん)とは、多くの人が口を揃えて同じことを言うこと。あらかじめ相談していたわけでもないのに、意見や評価が一致する様子。「異口」は別々の口、「同音」は同じ言葉。多くの人から支持されている、あるいは同じ感想を持たれている状況を示す。
異体同心
いたいどうしん
異体同心とは、体は別々でも、心は一つに結ばれていること。また、そのように強い絆や信頼関係で結ばれている状態。組織やチームワークにおいて、メンバー全員が同じ目的や志を共有し、協力し合う理想的な姿を指す言葉として使われる。対義語は「同床異夢(同じ場所にいても考えていることはバラバラ)」。
医食同源
いしょくどうげん
医食同源(いしょくどうげん)とは、病気を治す薬も、日常の食事も、健康を保つ源は同じであるという考え方。バランスの取れた美味しい食事をとることは、薬を飲むのと同じくらい健康維持に大切だということ。中国の「薬食同源」という思想を元にした造語。
一意専心
いちいせんしん
一意専心(いちいせんしん)とは、他のことには心を向けず、一つのことだけに心を集めて集中すること。「一意」は一つの考え、「専心」は心を専らにすること。ひたすらその事柄に打ち込む様子。「一意専心、研究に没頭する」のように使う四字熟語。
一喜一憂
いっきいちゆう
一喜一憂(いっきいちゆう)とは、状況が変わるたびに、喜んだり心配したりして落ち着かないこと。些細な出来事に振り回されて、感情が不安定になる様子を指す。「株価の変動に一喜一憂する」のように使われる。目先の変化にとらわれず、どっしりと構えることの大切さを説く文脈で使われることも多い。
一期一会
いちごいちえ
一期一会(いちごいちえ)とは、一生に一度だけの機会。人と人との出会いは、二度と巡ってこないかもしれない貴重なものだから、その瞬間を大切にし、誠意を尽くすべきだという茶道の心得。「一期」は人が生まれてから死ぬまでの一生、「一会」は一度の集まり。
一気呵成
いっきかせい
一気呵成(いっきかせい)とは、物事を途中で休まずに、一気に成し遂げること。「呵」は息を吹きかけること、「成」は成し遂げること。凍った筆に息を吹きかけて溶かしながら、一気に文章を書き上げたという故事に由来する。勢いに乗って短期間で仕事を仕上げる様子。
一騎当千
いっきとうせん
一騎当千(いっきとうせん)とは、一人で千人の敵を相手にできるほど、並外れて強いこと。また、その人。「一騎」は馬に乗った一人の武者。「一騎当千の猛者」のように、ずば抜けた実力や才能を持つヒーロー的な存在を形容する際に使われる。
一挙両得
いっきょりょうとく
一挙両得とは、一つの行動で二つの利益を同時に得ること。少しの労力で多くの成果を上げるたとえ。
一汁一菜
いちじゅういっさい
一汁一菜(いちじゅういっさい)とは、ご飯、汁物(味噌汁)、おかず(菜)一品だけの簡素な食事のこと。飽食の時代において、あえて質素な食事にすることで健康を保ち、生活を整えるライフスタイルとして見直されている。土井善晴氏の提唱で話題になった。
一所懸命
いっしょけんめい
一所懸命とは、一つの領地(場所)を命がけで守り抜くという武士の生き様に由来する言葉で、転じて、物事に命がけで真剣に取り組むこと。「一生懸命」への変化は、場所(所)よりも時間(生)の概念が一般的になった江戸時代以降の誤用が定着したものとされるが、現在ではどちらも同じ意味で使われている。本来の意味を重んじて「一所懸命」と表記する場合もある。
一触即発
いっしょくそくはつ
一触即発とは、ちょっと触れただけで爆発しそうなほど、極めて緊迫した状態のこと。
一心同体
いっしんどうたい
一心同体とは、複数の人が心を一つにし、あたかも一人の人間であるかのように固く結びついていること。強い信頼関係や絆で結ばれたパートナー、夫婦、チームなどを指す。苦楽を共にし、運命を共有するような深い結びつきを表現する際に使われる。スポーツチームのスローガンなどにもなる。
一心不乱
いっしんふらん
一心不乱とは、一つのことに心を集中させ、他のことに気を取られない様子。「不乱」は心が乱れないこと。周囲の雑音が耳に入らないほど没頭して物事に取り組むさまを表す。「一心不乱に勉強する」「一心不乱に祈る」のように使う。
一進一退
いっしんいったい
一進一退とは、進んだり退いたりすること。良くなったり悪くなったりして、なかなか決着がつかない、あるいは状態が安定しないこと。
一生懸命
いっしょうけんめい
一生懸命(いっしょうけんめい)とは、命がけで物事に取り組むこと。本来は「一所懸命(一箇所の領地を命がけで守る)」だったが、発音が似ているため変化した。現在ではどちらも使われるが、ひたむきに努力する様子を表す言葉として定着している。
一石二鳥
いっせきにちょう
一石二鳥(いっせきにちょう)とは、一つの行為で、同時に二つの利益を得ることの例え。一つの石を投げて、二羽の鳥を同時に撃ち落とすという意味から。イギリスのことわざ "To kill two birds with one stone" の翻訳語として明治時代に広まった。
一切合切
いっさいがっさい
一切合切(いっさいがっさい)とは、何から何まで、すべて残らずということ。「一切」も「合切」も「すべて」という意味で、それを重ねて強調した言葉。「一切合切を失う」「一切合切引き受ける」のように使い、物や事柄のすべてを包括的に指す。
一致団結
いっちだんけつ
一致団結(いっちだんけつ)とは、多くの人々が同じ目的に向かって、心を一つにし、固く結びつくこと。「一致」は心が一つになること、「団結」は強く結びつくこと。チームワークの良さや、困難に立ち向かう際の組織力の強さを表す四字熟語。
一朝一夕
いっちょういっせき
一朝一夕(いっちょういっせき)とは、非常に短い期間のこと。「一朝」はひとあさ、「一夕」はひとばん。「一朝一夕にはいかない(そんなに簡単にはできない)」という否定の形で使われることが多く、長い日々の努力や積み重ねが必要であることを強調する際に用いられる。
一長一短
いっちょういったん
一長一短(いっちょういったん)とは、良いところ(長所)もあれば、悪いところ(短所)もあるということ。完璧なものはなく、メリットとデメリットが混在している状態。「あの案は一長一短だね」のように、どちらとも決めかねる場合に使われる四字熟語。
一刀両断
いっとうりょうだん
一刀両断(いっとうりょうだん)とは、一太刀で物を真っ二つに断ち切ること。転じて、物事を速やかに、きっぱりと処理すること。また、曖昧さを残さずに明確に判断を下すこと。「快刀乱麻」と似ているが、より力強く断定的なニュアンスが強い。
一日一善
いちにちいちぜん
一日一善とは、一日に一つの善い行いをすることを心がけること。「一日に一度は善行を積めば、それが積み重なって大きな徳となる」という意味。ゴミを拾う、電車で席を譲る、笑顔で挨拶するといった小さな親切や感謝の気持ちを行動に移すことの大切さを説く言葉であり、継続することで立派な人格が形成されるとされる。
一日千秋
いちじつせんしゅう
一日千秋とは、一日が千年(千回の秋)のように長く感じられること。待ち遠しくてたまらない気持ちのたとえ。
一念発起
いちねんほっき
一念発起(いちねんほっき)とは、これまでの生き方や考えを改め、何かを成し遂げようと強い決意を固めること。「一念」はひたすらに思い込む心、「発起」は仏道に入ろうと決心すること(発菩提心)が原義。現代では、何か新しい目標に向かって決意する際によく使われる。
一病息災
いちびょうそくさい
一病息災とは、一つの持病があるくらいのほうが、健康に気を配って養生するため、かえって長生きできるということ。
一望千里
いちぼうせんり
一望千里とは、一目で千里の遠くまで見渡せること。広々として見晴らしが良い景色の形容。
一網打尽
いちもうだじん
一網打尽(いちもうだじん)とは、一度網を打って、そこにいる魚を全部捕まえること。転じて、犯人や敵対勢力などを、一度にまとめて捕らえたり、全滅させたりすること。「悪の組織を一網打尽にする」のように、警察の検挙活動などで使われる四字熟語。
一目瞭然
いちもくりょうぜん
一目瞭然(いちもくりょうぜん)とは、ひと目見ただけではっきりと分かり、疑う余地がないこと。「瞭然」は明らかであるさま。誰が見ても明らかで、説明するまでもないような状態を指す。「結果は一目瞭然だ」のように、優劣や事実関係が明白な場合に使われる。
一利一害
いちりいちがい
一利一害とは、利益もある反面、害(不利益)もあること。良い面もあれば悪い面もあるということ。
一蓮托生
いちれんたくしょう
一蓮托生(いちれんたくしょう)とは、結果がどうなろうと、行動や運命を共にすること。本来は仏教用語で、死後に同じ蓮の花の上に生まれ変わること。転じて、死ぬまで運命を共にする深い絆や、悪い結果になるとしても最後まで付き合う覚悟を指す。
一路邁進
いちろまいしん
一路邁進(いちろまいしん)とは、目的に向かって、わき目もふらずひたすら真っ直ぐに突き進むこと。「一路」は一つの道、ひたすらなこと。「邁進」は恐れることなく勇敢に進むこと。困難があっても目標を変えず、一直線に努力し続ける強い意志を表す四字熟語。
一攫千金
いっかくせんきん
一攫千金(いっかくせんきん)とは、一つの仕事やチャンスで、一度に莫大な利益を得ること。「攫」は鳥が獲物を掴むこと。地道に稼ぐのではなく、濡れ手で粟のように、一気にお金持ちになることを夢見るときに使われる。「一獲千金」とも書く。
因果応報
いんがおうほう
因果応報(いんがおうほう)とは、行いの善悪に応じて、必ずその報いがあるということ。本来は仏教用語で、過去の「原因」が現在の「結果」をもたらし、現在の行いが未来の結果を決めるという教え。「善因善果」「悪因悪果」と同義だが、現代では悪い行いに対する報い(バチが当たる)という意味で使われることが多い。
因果応報
いんがおうほう
因果応報とは、良い行いをすれば良い報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがあるということ。原因と結果は必ず対応しているという仏教の考え方。
隠忍自重
いんにんじちょう
隠忍自重とは、じっと我慢して軽々しい行動を慎むこと。苦しみや怒りを表面に出さず、耐え忍んで時機を待つこと。
右往左往
うおうさおう
右往左往(うおうさおう)とは、混乱して、右に行ったり左に行ったりすること。うろたえて、あちこち動き回る様子。突発的なトラブルや緊急事態に直面し、どう対応していいか分からず、慌てふためく様を表す四字熟語。
迂余曲折
うよきょくせつ
紆余曲折(うよきょくせつ)とは、物事が順調にいかず、事情が複雑に入り組んで、いろいろな変化があること。「紆余」は道がぐにゃぐにゃ曲がること、「曲折」は折れ曲がること。苦労して遠回りをしながら、解決や結末に至るまでの複雑な経過を表す。
雲散霧消
うんさんむしょう
雲散霧消(うんさんむしょう)とは、雲や霧が消えるように、物事が跡形もなく消えてなくなること。心配事や不満、計画などが、きれいさっぱりなくなる様子を表す。「怒りが雲散霧消する」のように、ネガティブな感情が晴れる際にも使われる四字熟語。
雲泥の差
うんでいのさ
雲泥の差(うんでいのさ)とは、雲(天)と泥(地)のように、二つのものの間に非常に大きな隔たりや違いがあること。比較にならないほど差がある状態。「月とスッポン」や「天地の差」と同義。実力、待遇、品質などを比較する際によく使われる。
栄枯盛衰
えいこせいすい
栄枯盛衰(えいこせいすい)とは、人や国家、物事が、ある時は栄え、ある時は勢いを失って衰えること。世の中の事象は常に変化し、永遠に同じ状態が続くことなどないという無常観を表す四字熟語。「平家物語」の「沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす」の世界観そのもの。
縁木求魚
えんぼくくぎょ
縁木求魚(えんぼくきゅうぎょ)とは、方法や手段を間違えていては、目的を達成することは不可能であるという例え。木によじ登って魚を探しても見つかるはずがないことから。「畑違いのことをする」「見当違いの努力をする」という意味で使われる四字熟語。
遠交近攻
えんこうきんこう
遠交近攻とは、遠くの国と親しく付き合い、近くの国を攻め取るという外交政策や戦略のこと。中国の戦国時代に、范雎(ハンショ)が秦の昭襄王に説いた策として有名。
汚名返上
おめいへんじょう
汚名返上(おめいへんじょう)とは、失敗などで受けた悪い評判(汚名)を、新たな成果を上げることで消し去り、名誉を取り戻すこと。「汚名挽回」と言うのは誤用(挽回は元に戻すことなので、汚名を元に戻してどうする、となる)。「名誉挽回」なら正しい。
温故知新
おんこちしん
温故知新(おんこちしん)とは、昔のことをよく調べて学び、そこから新しい知識や見解を得ること。「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る」。過去の歴史や先人の知恵を単なる知識として終わらせず、現代の課題解決や未来の創造に活かす姿勢を説く論語の言葉。
温厚篤実
おんこうとくじつ
温厚篤実とは、性格が穏やかで情に厚く、誠実であること。「温厚」は穏やかなさま、「篤実」は情が厚く誠実なさま。自分を飾らず、他人に対して優しく接する、信頼できる人柄を表す。リーダーや教育者など、人望が厚い人物への褒め言葉として最適である。
下克上
げこくじょう
下克上(下剋上)とは、下の者が上の者を実力で倒し、その地位を奪い取ること。日本の戦国時代の特徴的な風潮。現代では、スポーツで格下のチームが強豪チームに勝つ「ジャイアントキリング」や、平社員が実力で上司を追い抜いて出世すること、新興ベンチャーが大企業を打ち負かすことなどを指して使われる。
花鳥風月
かちょうふうげつ
花鳥風月とは、花、鳥、風、月など、自然の美しい景色のこと。また、自然の美しさを愛でて、詩歌や絵画などをたしなむ風流な心のこと。
花鳥風月
かちょうふうげつ
花鳥風月(かちょうふうげつ)とは、自然の美しい景色のこと。花、鳥、風、月。また、それらを題材にして詩歌や絵画をたしなむ風流な心のこと。日本の四季折々の自然美を愛でる、豊かな感性を表す四字熟語。「花鳥風月を友とする」のように使う。
苛政猛虎
かせいもうこ
苛政は虎よりも猛なり(かせいはとらよりももうなり)とは、過酷な政治や重税は、人を食い殺す虎よりも恐ろしい災いをもたらすということ。「苛政猛虎」とも略される。為政者の横暴は、民衆にとって命の危険である野獣(自然の脅威)以上に耐え難いものであるという、政治への強烈な批判と戒めを含んだ言葉。
我田引水
がでんいんすい
我田引水(がでんいんすい)とは、自分の田んぼにだけ水を引くように、物事を自分に都合の良いように考えたり、行ったりすること。「手前味噌」にも似ているが、こちらはより利己的なニュアンスが強い。他人の迷惑を顧みず、利益を独占しようとする態度を批判する際に使われる。
我田引水
がでんいんすい
我田引水とは、自分の田んぼにだけ水を引くことから、物事を自分の都合の良いように言ったり行ったりすること。自分勝手な振る舞いのたとえ。
我武者羅
がむしゃら
我武者羅(がむしゃら)とは、一つの目的に向かって、後先を考えずにひたすら突き進むこと。「我」は自分、「武者」は強い人、「羅」は並ぶという意味の当て字で、語源は「我」と「貪(むさ)ぼる」が合わさったとも言われる。周囲が見えなくなるほど熱中する様子や、強引に行動する様子を指す。
画竜点睛
がりょうてんせい
画竜点睛とは、物事を完成させるための最後の仕上げのこと。また、全体を引き立たせるための最も肝要な一点のこと。
画竜点睛
がりょうてんせい
画竜点睛とは、物事の最後の大事な仕上げのこと。竜の絵に最後に瞳を描き入れたら天に昇ったという故事から、全体を生かすための重要な部分を指す。
画竜点睛
がりょうてんせい
画竜点睛(がりょうてんせい)とは、物事を完成させるための、最後の大事な仕上げのこと。「睛(ひとみ)」は瞳。竜の絵に最後に瞳を描き入れたら、竜が天に飛び去ったという故事から。最後の仕上げを欠くことを「画竜点睛を欠く」と言う。「点晴」と書くのは誤り。
臥薪嘗胆
がしんしょうたん
臥薪嘗胆(がしんしょうたん)とは、復讐のために、あるいは大きな目的を達成するために、長い間苦労に耐えること。「薪(たきぎ)の上に寝て、苦い肝(きも)を舐める」こと。呉越同舟の故事(呉王・夫差と越王・勾践のライバル関係)に由来する四字熟語。
快刀乱麻
かいとうらんま
快刀乱麻(快刀乱麻を断つ)とは、鋭利な刃物で絡まった麻糸を断ち切るように、こじれた物事や難しい問題を、鮮やかに手際よく解決すること。
海千山千
うみせんやません
海千山千とは、世の中の経験を十分に積み、裏も表も知り尽くしていて、したたかでずる賢いこと。またはそのような人物。
開口一番
かいこういちばん
開口一番とは、口を開いて話し出すやいなや、真っ先にという意味。会話やスピーチの冒頭で何かを言う様子を表す。
隔靴掻痒
かっかそうよう
隔靴掻痒(かっかそうよう)とは、靴の上から痒いところをかくように、物事の核心に触れられず、もどかしいこと。「隔靴」は靴を隔てること、「掻痒」は痒いところをかくこと。思うようにならず、じれったい状態や、表現が的確でなく理解しづらい状況を指す。
乾坤一擲
けんこんいってき
乾坤一擲(けんこんいってき)とは、運命をかけた大勝負をすること。「乾坤」は天と地、「一擲」はサイコロを一度投げること。のるかそるか、天下を手に入れるか失うか、そのすべてを天運に任せて思い切って勝負に出るさま。
侃侃諤諤
かんかんがくがく
侃々諤々(かんかんがくがく)とは、遠慮せずに盛んに議論を戦わせること。「侃々」は剛直で正義感が強いさま、「諤々」は直言してはばからないさま。喧嘩ごしではなく、建設的に意見をぶつけ合う様子。「喧々囂々(けんけんごうごう:やかましく騒ぐ)」とは意味が異なる。
冠婚葬祭
かんこんそうさい
冠婚葬祭とは、人が生まれてから亡くなるまでの間に行われる、主要な儀式や行事の総称。「冠」は元服(成人式)、「婚」は結婚式、「葬」は葬儀、「祭」は法事や祖先の祭礼を指す。社会生活を送る上で欠かせないマナーやしきたりが求められる場面。
勧善懲悪
かんぜんちょうあく
勧善懲悪とは、善い行いを勧め奨励し、悪い行いを懲らしめ戒めること。また、そのような主題を持った物語や劇のこと。
完全無欠
かんぜんむけつ
完全無欠とは、欠点や不足が全くなく、完璧であること。「無欠」は欠けたところがない意。非の打ち所がない理想的な状態、あるいは能力を指す。「完全無欠のヒーロー」のように、弱点がなく全てにおいて優れていることを強調する表現として使われる。
換骨奪胎
かんこつだったい
換骨奪胎とは、先人の詩文や作品の発想・形式を取り入れながら、自分の創意を加えて、独自の新しい作品を作ること。
歓迎乾杯
かんげいかんぱい
歓迎乾杯とは、新しく来た人を迎えるために行う乾杯のこと。歓迎会などの冒頭で行われる。
眼光紙背
がんこうしはい
丸紅(がんこうしはい)とは、顔色が若々しく、白髪の老人のこと。元気な高齢者。「顔(がん)」は顔色、「厚(こう)」は若々しいこと(ここでは「紅」の誤りではなく意訳)。転じて、老人を敬って呼ぶ言葉。長寿を祝う際などに使われる四字熟語。
危急存亡
ききゅうそんぼう
危急存亡の秋(ききゅうそんぼうのとき)とは、生きるか死ぬか、存続するか滅びるかという、極めて危険で重要な瀬戸際のこと。「秋」は重要な時期、ときという意味。組織や国家の命運がかかっているような、重大なピンチを指して使われる表現。
喜色満面
きしょくまんめん
喜色満面とは、嬉しそうな表情が顔全体に溢れている様子。喜びを隠しきれない顔つき。
喜怒哀楽
きどあいらく
喜怒哀楽(きどあいらく)とは、人間の持つ代表的な4つの感情。喜び、怒り、哀しみ、楽しみ。人間らしい豊かな感情の動きや、その表情を指す。「喜怒哀楽が激しい」と言えば、感情表現が豊かで、気分の浮き沈みが分かりやすい人を表す。
奇奇怪怪
ききかいかい
奇奇怪怪(ききかいかい)とは、非常に不思議で、常識では理解できない奇怪なさま。「奇奇」も「怪怪」も不思議なことを強調した言葉。オカルト的な現象だけでなく、理解に苦しむ人物の言動や事件に対しても使われる四字熟語。
奇想天外
きそうてんがい
奇想天外とは、普通では思いつかないような、変わった思いつきや予想できないこと。「奇想」は普通ではない考え、「天外」は遥か彼方の高い空の意。常識にとらわれないユニークな発想を指して褒め言葉として使われることも多い。類語の「奇想天外」や「荒唐無稽」よりも、ポジティブな意味合いで独創性を評価する際に用いられる。
旗幟鮮明
きしせんめい
旗幟鮮明とは、自分の立場や主義主張がはっきりしていること。
起死回生
きしかいせい
起死回生(きしかいせい)とは、絶望的な危機的状況から、一気に勢いを盛り返すこと。「死にかかった人を生き返らせる」ような、奇跡的な挽回を指す。スポーツやビジネスで、敗色濃厚な場面から大逆転する際によく使われる四字熟語。
起承転結
きしょうてんけつ
起承転結(きしょうてんけつ)とは、漢詩の絶句の構成法の一つ。書き起こし(起)、それを受け継ぎ発展させ(承)、視点を変えて変化をつけ(転)、全体を締めくくる(結)という4段構成のこと。物語やプレゼンテーションの基本構成として使われる。
疑心暗鬼
ぎしんあんき
疑心暗鬼とは、疑う心があると、何でもないことまで恐ろしく感じたり、怪しく見えたりすること。疑いが疑いを生み、不安に取り憑かれた状態。
急転直下
きゅうてんちょっか
急転直下(きゅうてんちょっか)とは、事態が急変して、一気に解決や結末に向かうこと。また、相場などが急激に下落すること。「直下」は真下に落ちること。膠着していた議論が、ある出来事をきっかけに急速にまとまる場合などに使われる四字熟語。
旧態依然
きゅうたいいぜん
旧態依然(きゅうたいいぜん)とは、昔のままで全く進歩や発展がない様子。古い体制や習慣がそのまま残っていて、変化に対応できていない状態。「旧態依然とした組織」「旧態依然としたやり方」のように、時代遅れであることを批判的に表現する際に使われる。
牛飲馬食
ぎゅういんばしょく
牛飲馬食とは、牛が水を飲み、馬が草を食べるように、多量の飲食物をむさぼるように摂取すること。大食いや深酒の形容。
虚心坦懐
きょしんたんかい
虚心坦懐とは、先入観やわだかまりを持たず、素直でさっぱりとした心境のこと。
協心戮力
きょうしんりくりょく
協心戮力(戮力協心)とは、心を一つにし、全員で力を合わせて物事に取り組むこと。「協心」は心を合わせること、「戮力」は力を合わせること(戮には合わせる、殺すという意味がある)。困難な課題に立ち向かう際のスローガンとしてよく使われる。類義語に「一致団結」「協力一致」などがある。
興味津々
きょうみしんしん
興味津々とは、ある物事に対する興味が尽きず、あとからあとから湧いてくる様子。「津々(しんしん)」は溢れ出るさまを表す。単なる好奇心以上に、その対象についてもっと深く知りたい、見たいという気持ちが非常に強い状態を指す。新しい製品の発表や、未解決のミステリーなどに対して使われることが多い。
鏡花水月
きょうかすいげつ
鏡花水月(きょうかすいげつ)とは、鏡に映った花や水に映った月のように、目には見えるが手には取れないものの例え。また、言葉では表現しきれないほどの深い趣や、はかなく美しい幻のような情景を指すこともある。詩歌や小説の美的表現として使われる。
驚天動地
きょうてんどうち
驚天動地(きょうてんどうち)とは、世間を非常に驚かせること。「天を驚かし地を動かす」ほどの衝撃的な出来事。大地震や大事件、または素晴らしい偉業などを表現する際に使われる誇張表現。「驚天動地の大ニュース」のように使う四字熟語。
玉石混淆
ぎょくせきこんこう
玉石混淆(玉石混交)とは、優れたもの(玉)と劣ったもの(石)が入り混じっていること。
玉石混淆
ぎょくせきこんこう
玉石混淆とは、優れたもの(玉)と劣ったもの(石)が入り混じっている状態のこと。
金科玉条
きんかぎょくじょう
金科玉条とは、最も大切に守るべき法律や規則のこと。転じて、絶対的な信条。
金科玉条
きんかぎょくじょう
金科玉条(きんかぎょくじょう)とは、黄金や宝石のように、極めて価値のある大切な法律や決まりのこと。転じて、人が自分の行動や判断の拠り所として、絶対的に守っている信条や規則を指す。融通が利かないほど固く守っていることを皮肉って使うこともある。
空前絶後
くうぜんぜつご
空前絶後とは、過去にも例がなく、将来にもあり得ないような極めて珍しいこと。「空前」は前例がないこと、「絶後」は今後もないこと。素晴らしい業績や記録的な出来事に対して、最大級の賛辞として使われることが多い。「空前絶後の大ヒット」のように、歴史に名を残すレベルの出来事を表現する際に用いられる。
空理空論
くうりくうろん
空理空論とは、実際には役に立たない、現実味のない理論や議論のこと。中身のないむなしい理屈。
君子豹変
くんしひょうへん
君子豹変(くんしひょうへん)とは、立派な人物(君子)は、自分の過ちに気づけばすぐに改め、態度や考えをがらりと良い方向に変えるということ。現代では誤用され、「主張がころころ変わる節操のない人」という悪い意味で使われることが多いが、本来は褒め言葉。
群鶏一鶴
ぐんけいのいっかく
群鶏の一鶴(ぐんけいのいっかく)とは、多くの凡人(鶏の群れ)の中に、一人だけ優れた人物(鶴)が混じっていることの例え。「掃き溜めに鶴」と似ているが、こちらは周囲との対比で際立って優れている様子を強調する。「あの中で彼はまさに群鶏の一鶴だった」のように使う。
群雄割拠
ぐんゆうかっきょ
群雄割拠(ぐんゆうかっきょ)とは、多くの英雄や実力者が、各地に自分の勢力基盤(拠点)を構え、互いに勢力を争って対立している状態。戦国時代のような乱世の様相を指すが、ビジネスにおいても、多くの企業がシェア争いをしている激戦市場(レッドオーシャン)などに例えられる。
形勢逆転
けいせいぎゃくてん
形勢逆転とは、不利だった状況が一気に変わり、有利になること。負け戦から勝利へと流れが変わる瞬間などに使われる。スポーツの試合やビジネスの競争において、諦めかけた状況から起死回生の一手で立場が入れ替わるようなドラマチックな展開を指す言葉である。
鶏口牛後
けいこうぎゅうご
鶏口牛後(けいこうぎゅうご)とは、大きな組織の末端に従うよりも、小さな組織のトップになった方がよいという教え。「鶏口」は鶏の口(小さな団体の長)、「牛後」は牛の尻(大きな団体の下っ端)。独立心や起業家精神を奨励する言葉として使われる。
堅忍不抜
けんにんふばつ
堅忍不抜(けんにんふばつ)とは、どんなに辛いことがあっても、じっと我慢して心を動かさないこと。「堅忍」は意志が堅く我慢強いこと、「不抜」は抜こうとしても抜けないほどしっかりしていること。困難に耐え抜く強い精神力を表す四字熟語。
捲土重来
けんどちょうらい
捲土重来(けんどじゅうらい)とは、一度敗れたり失敗したりした者が、再び勢いを盛り返して巻き返すこと。「捲土」は土煙を巻き上げる勢い、「重来」は再びやってくること。
捲土重来
けんどちょうらい
捲土重来(けんどちょうらい)とは、一度敗れたり失敗したりした者が、再び勢力を盛り返して巻き返すこと。「捲土」は土煙を巻き上げること。「重来」は再びやってくること。リベンジを果たし、以前にも増して勢いよく復活・再起することの例え。
牽強付会
けんきょうふかい
牽強付会とは、自分に都合が良いように、理屈をこじつけること。「牽強」は強引に引っ張ること、「付会」は無理やり合わせること。論理的な正当性がない主張や、根拠の薄い説を無理やり結びつけて正当化しようとする態度を批判する際によく使われる。
言語道断
ごんごどうだん
言語道断(ごんごどうだん)とは、言葉で表現できないほど酷いこと、呆れ果てること。「言語」は言葉を話すこと、「道断」は道が断たれること。元々は仏教用語で「言葉では説明できない深い真理」という意味だったが、現在は「とんでもないこと」という悪い意味で使われる。
言行一致
げんこういっち
言行一致(げんこういっち)とは、口で言うこと(言葉)と、実際に行うこと(行動)がぴったりと一致していること。主張と行動に矛盾がない、誠実な様子を表す。対義語は「言行不一致」や「二枚舌」。信頼される人物の条件として挙げられることが多く、「有言実行」よりもさらに強く、言葉と行動の統合性を重んじる四字熟語である。
古今東西
ここんとうざい
古今東西(ここんとうざい)とは、昔から今まで(時間)と、あらゆる場所(空間)のこと。「古今」は昔と今、「東西」は東洋と西洋(あちこち)。いつでもどこでも。「古今東西を問わず」と言えば、時代や場所に関係なく普遍的に当てはまることを意味する。
孤軍奮闘
こぐんふんとう
孤軍奮闘(こぐんふんとう)とは、支援がなく孤立した状態で、一人(または少人数)で必死に戦うこと。周囲からの助けが期待できない絶望的な状況下で、気力を振り絞って困難なプロジェクトや課題に立ち向かう様子を指す。「孤軍」は味方のいない軍勢、「奮闘」は勇気を奮って戦うこと。
孤立無援
こりつむえん
孤立無援とは、仲間がいなくて一人ぼっちになり、誰からの助けも期待できないこと。完全に孤立してしまい、救いの手がない絶望的な状況。
虎視眈々
こしたんたん
虎視眈々(こしたんたん)とは、虎が獲物を狙って鋭い目で見下ろすように、じっくりと機会をうかがっている様子。「眈々」は鋭い目つきで見つめること。野望を抱きながら、チャンスが来るのを油断なく待ち構えている状況に使われる。
五臓六腑
ごぞうろっぷ
五臓六腑(ごぞうろっぷ)とは、伝統中国医学(東洋医学)における内臓の総称。また、転じて「体内」や「腹の中」「心の中」の隅々までという意味。「五臓」は肝・心・脾・肺・腎、「六腑」は胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦を指す。「五臓六腑に染み渡る」といった表現で使われる。
五里霧中
ごりむちゅう
五里霧中(ごりむちゅう)とは、深い霧の中で方角がわからなくなるように、物事の手がかりがつかめず、どうしていいか分からずに途方に暮れること。「五里」にわたる深い霧の中にいるという故事から。将来が見通せず、迷っている状態を指す四字熟語。
呉越同舟
ごえつどうしゅう
呉越同舟とは、仲の悪い者同士が同じ場所に居合わせたり、困難な状況で協力し合ったりすることのたとえ。
公私混同
こうしこんどう
公私混同(こうしこんどう)とは、公的な事柄(仕事や役職)と、私的な事柄(プライベートや個人的感情)をごちゃ混ぜにし、区別をつけないこと。会社の経費で家族旅行に行ったり、職権を利用して知人を優遇したりするなど、社会人として慎むべき態度とされる。
公平無私
こうへいむし
公平無私とは、自分の利益や感情を挟まず、誰に対しても公平に接すること。「無私」は私心(エゴ)がないこと。リーダーや裁判官、審査員などに求められる最も重要な徳目の一つ。えこひいきや不正がない状態を表す。
公明正大
こうめいせいだい
公明正大(こうめいせいだい)とは、隠し事がなく、公平で正しいこと。私心がなく、誰に対しても堂々としている様子。「公明」は公平で隠し立てがないこと、「正大」は行動が正しくて堂々としていること。選挙や裁判、スポーツの判定などで重んじられる態度。
厚顔無恥
こうがんむち
厚顔無恥(こうがんむち)とは、厚かましくて、恥を知らないこと。「厚顔」は面の皮が厚いこと、「無恥」は恥ずかしいと思わないこと。他人に迷惑をかけても平気な顔をしている人や、図々しい態度を批判する際に使われる四字熟語。
巧言令色
こうげんれいしょく
巧言令色(こうげんれいしょく)とは、言葉を巧みに飾り、顔色をつくろって、相手に気に入られようと媚びへつらうこと。「巧言」は口先だけのうまい言葉、「令色」は愛想のいい顔つき。「巧言令色鮮(すく)なし仁(そのような人には誠実な思いやりが少ない)」と続く論語の言葉。
甲論乙駁
こうろんおつばく
甲論乙駁(こうろんおつばく)とは、互いにいろいろな意見を主張し合って、議論がまとまらないこと。「甲」の人が主張すれば、「乙」の人がそれに反論するというように、議論が対立して堂々巡りになる状態。収集がつかない会議や論争の様子を表す四字熟語。
荒唐無稽
こうとうむけい
荒唐無稽とは、話が大袈裟でとりとめがなく、根拠がないこと。現実離れしている様子。
行雲流水
こううんりゅうすい
行雲流水とは、空を行く雲や流れる水のように、物事に執着せず、自然の成り行きに任せて行動すること。何ものにもとらわれない自由な境地や、淡々とした生き方を表す。禅の言葉としても知られ、心のこだわりを捨ててあるがままに生きる理想的な状態を指す。
合縁奇縁
あいえんきえん
合縁奇縁とは、人と人との巡り合わせ(縁)は、不思議な力によるものであり、人間の意思ではどうにもならないということ。特に男女の縁について言うことが多い。
国士無双
こくしむそう
国士無双(こくしむそう)とは、国中で並ぶ者がいないほど優れた人物のこと。「国士」は国一番の傑出した人物、「無双」は二つとないこと。漢の武将・韓信を称えた言葉。麻雀の役満の一つとしても有名だが、本来は天下の大英雄を指す言葉。
再三再四
さいさんさいし
再三再四とは、何度も何度も繰り返すこと。「再三」よりもさらに度重なることを強調した表現。
才色兼備
さいしょくけんび
才色兼備(さいしょくけんび)とは、優れた才能と、美しい容姿の両方を持っていること。「才」は才能や知性、「色」は顔かたちや容貌。「兼備」は両方を兼ね備えていること。主に女性に対して使われる褒め言葉で、知的で美しい理想的な人物像を表す四字熟語。
三位一体
さんみいったい
三位一体(さんみいったい)とは、三つのものが一つになって、本質的に区別できないこと。また、三者が心を合わせて協力すること。「三位」は父(神)、子(キリスト)、聖霊のこと。「位(ペルソナ)」は三つだが、本質(神性)は同一であるというキリスト教の教義に由来する。
三寒四温
さんかんしおん
三寒四温(さんかんしおん)とは、冬から春にかけて、寒い日が3日続くと、その後に暖かい日が4日続く、という周期的な気候の変化のこと。これを繰り返しながら、少しずつ暖かくなり、本格的な春が訪れる。季節の変わり目を表す言葉。
三日天下
みっかてんか
三日天下とは、権力を握っている期間が極めて短いことのたとえ。戦国時代、明智光秀が本能寺の変で織田信長を倒した後、豊臣秀吉に山崎の戦いで敗れるまで、ごく短期間(実際には約10日ほど)しか天下を治められなかった故事に由来する。政権やブームがすぐに終わってしまうことを皮肉って言う。
三日坊主
みっかぼうず
三日坊主(みっかぼうず)とは、非常に飽きっぽくて、何事も長続きしない人のこと。修行の厳しさに耐えられず、たった三日で僧侶(坊主)を辞めて俗世に帰ってしまった人に例えた言葉。決心してもすぐに挫折してしまう様子を自嘲したり、他人を揶揄したりする際に使われる。
山紫水明
さんしすいめい
山紫水明とは、自然の景色が清らかで美しいこと。日の光で山は紫にかすみ、川の水は澄んで清らかである様子。
四苦八苦
しくはっく
四苦八苦とは、非常に苦労すること、またその苦しみにもがき苦しむ様子。本来は仏教用語で、人間が避けることのできない根本的な8つの苦しみのこと。「生・老・病・死」の四苦に加え、「愛別離苦(愛する人と別れる苦しみ)」「怨憎会苦(嫌いな人と会う苦しみ)」「求不得苦(欲しいものが手に入らない苦しみ)」「五蘊盛苦(心身の欲望や執着から生じる苦しみ)」の4つを合わせたもの。
四字熟語
よじじゅくご
四字熟語とは、漢字四文字で構成される熟語のことであり、広義には単なる四文字の言葉も含むが、狭義には中国の故事や仏典などに由来し、特定の教訓や意味を持つ言葉を指す。「一石二鳥」「温故知新」など、短く簡潔に深い意味を伝える日本語の表現技法。
支離滅裂
しりめつれつ
支離滅裂とは、ばらばらでまとまりがなく、筋道が立っていないこと。「支離」は分かれ離れること、「滅裂」は裂け散ること。話の内容や行動に一貫性がなく、矛盾だらけでめちゃくちゃな状態を指す。興奮してパニックになっている時や、酔っ払っている時などの言動を形容するのによく使われる。
枝葉末節
しようまっせつ
枝葉末節(しようまっせつ)とは、物事の本質から外れた、些細な部分のこと。「枝葉」は幹から分かれた枝や葉、「末節」は末端の節。取るに足らない細かい事柄を指す。「枝葉末節にとらわれる」のように、どうでもいいことにこだわって本質を見失うことを戒める際に使う。
獅子奮迅
ししふんじん
獅子奮迅(ししふんじん)とは、獅子(ライオン)が勇み立って暴れ回るように、激しい勢いで活動すること。ものすごい勢いで敵を倒したり、仕事に取り組んだりする様子を表す。「獅子奮迅の働きを見せる」のように、八面六臂(はちめんろっぴ)と似た意味で使われる。
試行錯誤
しこうさくご
試行錯誤(しこうさくご)とは、新しいことに挑戦する際、あれこれ試してみては失敗し、その失敗から学んで改良を重ね、解決策を見つけ出すこと。「トライ・アンド・エラー」。最初から正解がわからない問題に対して、失敗を恐れずに何度も試すプロセスのこと。
事実無根
じじつむこん
事実無根(じじつむこん)とは、事実に基づいた根拠がまったくなく、いい加減で根も葉もないこと。「根」は物事の根本や根拠を指し、それがないことを意味する。悪意ある噂やデマ、不当な誹謗中傷などに対して、「それは全くの嘘である」と強く否定し反論する際によく使われる言葉。
時期尚早
じきしょうそう
時期尚早(じきしょうそう)とは、ある事を行うにはまだ早すぎること。機が熟していないこと。「尚(なお)」は「まだ」の意味。「時期早尚」と書くのは誤り。準備不足や、周囲の環境が整っていない段階で実行しようとするのを諫める際によく使われる。
自画自賛
じがじさん
自画自賛(じがじさん)とは、自分のした行為や成果を、自分で褒めること。元々は、自分の描いた絵に、自分で賛(詩や文章)を書くことを意味した。転じて、自分で自分を称賛する、手前味噌な態度を指すようになった。あまり良い意味では使われない。
自給自足
じきゅうじそく
自給自足とは、自分が必要とする物を、自分で生産して賄うこと。外部に依存せず、自力で生活を成り立たせること。
自業自得
じごうじとく
自業自得とは、自分の行いの報いを自分自身が受けること。一般的には悪い行いの結果として悪い報いを受ける場合に使われることが多い。
自業自得
じごうじとく
自業自得(じごうじとく)とは、自分がした行いの報いを、自分自身が受けること。本来は仏教用語で、善い行いも悪い行いも自分に返ってくるという意味だが、一般的には「悪いことをした報いとして災難に遭う」という悪い意味で使われることが多い。
自主独立
じしゅどくりつ
自主独立とは、他人の援助や干渉を受けず、自分の力で物事を行い、自らの意思で道を開いていくこと。「自主」は自ら進んで行うこと、「独立」は他人に頼らないこと。国家や組織のあり方だけでなく、個人の生き方としても尊ばれる精神。福沢諭吉の「独立自尊」とも通じる概念。
自暴自棄
じぼうじき
自暴自棄(じぼうじき)とは、失望や不満から、どうにでもなれという投げやりな気持ちになり、自分自身を大切にせず、粗末に扱うこと。「自暴」は自分を損なうこと、「自棄」は自分を捨てること。「やけっぱち」や「やけくそ」になる状態を表す四字熟語。
自問自答
じもんじとう
自問自答とは、自分で自分に問いかけ、自分で答えを出すこと。悩み事がある時や、考えを整理する時、あるいは反省する時などに行われる内省的なプロセス。「これで本当に良いのか?」と繰り返し問いかけることで、深い思考や確固たる決意に至ることができる。
自由闊達
じゆうかったつ
自由闊達とは、心が広く、のびのびとしていて、小さなことにこだわらない様子。また、組織の雰囲気などが、上下関係や形式にとらわれず、自由に意見を言い合える状態。「闊達」は度量が広く、こせこせしないこと。イノベーションを生む組織風土として理想的とされる。
七転八起
しちてんはっき
七転び八起き(ななころびやおき)とは、何度失敗しても、そのたびに勇気を出して立ち上がること。人生には浮き沈みが多いが、諦めずに努力を続ければ必ず道は開けるという教え。「七転八起」とも書く。困難に負けない不屈の精神を表すことわざ。
七転八倒
しちてんばっとう
七転八倒(しちてんばっとう)とは、激しい苦痛のために、転げ回って悶え苦しむこと。「七転び八起き」と混同しやすいが、こちらは苦しみもがく様を表す。「虫歯の痛みで七転八倒する」のように使う。また、混乱して収拾がつかない状態を指すこともある。
疾風迅雷
しっぷうじんらい
疾風迅雷(しっぷうじんらい)とは、激しく吹く風と激しい雷のこと。転じて、行動が非常に素早く、勢いが激しいことの例え。「疾風」は速い風、「迅雷」は激しい雷。目にも止まらぬ速さで敵を圧倒する様子や、事態が急激に動くさまを表す四字熟語。
質実剛健
しつじつごうけん
質実剛健とは、飾り気がなく真面目で(質実)、心身が強くたくましいこと(剛健)。伝統的な学校の校訓や企業の精神としてよく使われる。
質実剛健
しつじつごうけん
質実剛健(しつじつごうけん)とは、飾り気がなく真面目で、心身ともにたくましく強いこと。「質実」は中身が充実していて飾らないこと、「剛健」は心と体が強く健全なこと。伝統的な校訓などでよく使われ、男らしく頼もしい気風や様子を称える四字熟語。
弱肉強食
じゃくにくきょうしょく
弱肉強食(じゃくにくきょうしょく)とは、弱い者が強い者のえじきになること。強い者が弱い者を犠牲にして栄えること。自然界の厳しい生存競争の掟を表すが、人間社会における激しい競争や、強者が弱者を搾取する構造を批判的に指す場合にも使われる。
主客転倒
しゅかくてんとう
主客転倒(しゅかくてんとう)とは、主人と客の立場が逆になること。転じて、物事の軽重や順序、立場などが逆転すること。「本末転倒」と似た意味。本来重要であるべきものが軽んじられ、どうでもいいものが重視されるような状況を指す四字熟語。
取捨選択
しゅしゃせんたく
取捨選択(しゅしゃせんたく)とは、多くのものの中から、良いものや必要なものを選び取り、悪いものや不必要なものを捨てること。情報の整理や、物事の優先順位を決める際に行うプロセス。すべてを取ることはできないため、意思決定には取捨選択が不可欠である。
酒池肉林
しゅちにくりん
酒池肉林(しゅちにくりん)とは、酒を池のように満たし、肉を林のように吊るした、極めて贅沢で豪遊する宴会のこと。古代中国の殷の紂王(ちゅうおう)が行ったとされる。「肉林」は肉体ではなく食用の肉を指す。転じて、豪奢を尽くした乱痴気騒ぎを指す。
終始一貫
しゅうしいっかん
終始一貫とは、最初から最後まで、言動や態度、方針が変わらないこと。物事をやり通す強い意志や姿勢。
十人十色
じゅうにんといろ
十人十色(じゅうにんといろ)とは、人の考えや好み、性格などは、人によってそれぞれ違い、誰一人として同じではないということ。十人いれば十通りの色(カラー)があるという意味。多様性を認め、他者との違いを肯定的に捉える文脈でも使われる。
縦横無尽
じゅうおうむじん
縦横無尽(じゅうおうむじん)とは、どの方向にも限りがないこと。転じて、自由自在に振る舞うこと。「縦横」は縦と横、あらゆる方向。「無尽」は尽きることがないこと。誰にも邪魔されず、思う存分に才能を発揮したり、動き回ったりする様子を指す。
熟慮断行
じゅくりょだんこう
熟慮断行とは、物事を十分に考え抜いた上で、思い切って実行すること。「熟慮」はよくよく考えること、「断行」は困難や反対を押し切って行うこと。ただ考えるだけでなく、実行に移す決断力の重要性を説く言葉。対義語は、考えすぎて行動できない「優柔不断」や、考えなしに行動する「軽挙妄動」。
春夏秋冬
しゅんかしゅうとう
春夏秋冬とは、春、夏、秋、冬の4つの季節のこと。また、四季それぞれの情趣や、一年中、月日の流れそのものを指すこともある。日本の文化や芸術(俳句、絵画など)において重要なテーマであり、人生の移ろいや変化に例えられることもある。「四季折々」とも表現される。
順風満帆
じゅんぷうまんぱん
順風満帆(じゅんぷうまんぱん)とは、帆がいっぱいに風を受けて船が快調に進むように、物事がすべて順調に思い通りに進んでいる様子。「順風」は追い風、「満帆」は帆を一杯に張ること。事業の成功や、人生の門出などが素晴らしいスタートを切った状態を指す。
初志貫徹
しょしかんてつ
初志貫徹(しょしかんてつ)とは、最初に決めた志や目標を、最後までくじけずに貫き通すこと。「初志」は最初の気持ちや決意、「貫徹」は最後までやり通すこと。困難にぶつかっても諦めず、信念を持ってやり遂げる強い意志を表す四字熟語。
諸行無常
しょぎょうむじょう
諸行無常(しょぎょうむじょう)とは、この世のすべてのものは常に変化し続け、永遠に不変なものなどないという仏教の根本思想。「平家物語」の冒頭で有名。権勢を誇った者もいつかは滅びるという、世の中の儚(はかな)さを表す言葉として使われる。
少欲知足
しょうよくちそく
少欲知足とは、欲を少なくして、今の状態で十分に満ち足りていると知ること。仏教における幸福の秘訣とされる。
色即是空
しきそくぜくう
色即是空(しきそくぜく)とは、この世にあるすべての物質や現象(色)は、本質的な実体がなく(空)、因縁によって一時的に存在しているに過ぎないという仏教の教え。般若心経の一節。執着を捨て、物事の真理を見極めることの大切さを説く。
信賞必罰
しんしょうひつばつ
信賞必罰とは、手柄を立てた者には必ず賞を与え、罪を犯した者は必ず罰すること。賞罰を厳格に行うことで、組織の規律を保つこと。
心機一転
しんきいってん
心機一転とは、あることをきっかけに、気持ちを良い方にすっかり切り替えること。
心機一転
しんきいってん
心機一転(しんきいってん)とは、あることをきっかけに、気持ちを良い方にがらりと切り替えること。「心機」は心の働き、気持ち。「一転」は全く変わること。失敗して落ち込んだ後や、新しい環境に移る時などに、前向きな気持ちで再スタートを切る決意を表す。
心技一体
しんぎいったい
心技体(しんぎたい)とは、精神力(心)、技術(技)、体力(体)の3つの要素が、バランス良く充実していること。スポーツや武道において、一流のアスリートに求められる条件とされる。「心技体が揃った横綱」のように使われる。
心頭滅却
しんとうめっきゃく
心頭滅却とは、心の雑念を取り払い、無の境地になること。どんな苦痛も、気の持ちようで感じなくなるということ。
新進気鋭
しんしんきえい
新進気鋭(しんしんきえい)とは、ある分野に新しく登場し、意気込みが盛んで将来有望なこと。「新進」は新しくデビューすること、「気鋭」は意気込みが鋭いこと。若手作家や研究者、起業家などの登場を歓迎する際によく使われる。
森羅万象
しんらばんしょう
森羅万象(しんらばんしょう)とは、宇宙に存在する、ありとあらゆる物事や現象のこと。「森羅」は樹木が茂り並ぶさま、「万象」は万物の形。この世のすべて。自然界の無限の広がりや、多様な現象を包括的に表現する言葉。「神羅万象」と書くのは誤り(ただしゲーム等の固有名詞としてはある)。
森羅万象
しんらばんしょう
森羅万象(天地万物)とは、宇宙に存在するすべての事物や現象のこと。「しんらまんぞう」とも読む。
深謀遠慮
しんぼうえんりょ
深謀遠慮(しんぼうえんりょ)とは、遠い将来のことまで見通して、深く考えを巡らせて計画を立てること。「深謀」は深い計略、「遠慮」は遠い先までの見通し。目先の利益にとらわれず、長期的な視点に立って物事を考える、思慮深さを称える四字熟語。
神出鬼没
しんしゅつきぼつ
神出鬼没とは、鬼神のように自由自在に現れたり消えたりすること。いつどこに現れるか予測がつかず、行動が素早い様子。
親殺しのパラドックス
おやごろしのぱらどっくす
親殺しのパラドックス(タイムトラベル・パラドックス)とは、タイムトラベルが可能だとした場合に生じる論理的矛盾。「もし過去に戻って自分の親(祖父)を殺したら、自分は生まれなくなる。では誰が殺しに行ったのか?」という問題。
針小棒大
しんしょうぼうだい
針小棒大(しんしょうぼうだい)とは、針のように小さなことを、棒のように大きく言って大袈裟に騒ぎ立てること。些細なミスや出来事を、あたかも重大事件のように誇張して吹聴する行為を批判する際に使われる四字熟語。
水滴穿石
すいてきせんせき
水滴石を穿つ(すいてきいしをうがつ)とは、小さな水滴でも、長い間落ち続ければ硬い石に穴を開けることができるということ。どんなに非力でも、根気よく努力を続ければ、いつかは大きな成果を上げることができるという教え。「継続は力なり」と同じ意味。
是々非々
ぜぜひひ
是々非々とは、良いことは良い、悪いことは悪いと、公平な立場で事の善悪を判断すること。
晴耕雨読
せいこううどく
晴耕雨読(せいこううどく)とは、晴れた日には田畑に出て働き、雨の日には家で静かに読書をするような、自然の流れに逆らわず、心穏やかに暮らす生活様式のこと。世間の喧騒を離れた、自由で悠々自適なスローライフを表現する言葉。
晴耕雨読
せいこううどく
晴耕雨読とは、晴れた日には田畑を耕し、雨の日には家で読書をするような、自然の摂理に従った自由で悠々自適な生活のこと。隠居後の理想的な生活として使われる。
正々堂々
せいせいどうどう
正々堂々(せいせいどうどう)とは、軍隊の陣形などが整って勢いが盛んな様子。転じて、卑怯な手段を使わず、態度が立派で正しいこと。「正々堂々と戦う」のように、スポーツマンシップや公明正大な態度を称える際によく使われる四字熟語。
正真正銘
しょうじんしょうめい
正真正銘(しょうしんしょうめい)とは、嘘や偽りが全くなく、本物であること。「正真」は真実であること、「正銘」は銘(サイン)が正しいこと。疑う余地のない本物であることを強調する際に使われる。「正真正銘のダイヤモンド」「正真正銘の天才」など。
清廉潔白
せいれんけっぱく
清廉潔白(せいれんけっぱく)とは、心が清くて私欲がなく、行いが正しく後ろ暗いところが全くないこと。「清廉」は心が清くて欲がないこと、「潔白」は行いに汚れがないこと。政治家や公務員などに求められる資質であり、汚職や不正とは無縁の潔い姿勢を表す。
盛者必衰
じょうしゃひっすい
盛者必衰とは、勢いの盛んな者も、いつかは必ず衰えるということ。世の中の無常を表す言葉。
誠心誠意
せいしんせいい
誠心誠意(せいしんせいい)とは、嘘偽りがなく、真心がこもっていること。「誠心」も「誠意」も、相手を思う真面目な心。相手に対して、下心や計算なしに、精一杯の真心を持って接する態度を表す。「誠心誠意、対応させていただきます」のように謝罪や決意表明で使う。
青天白日
せいてんはくじつ
青天白日(せいてんはくじつ)とは、よく晴れ渡った青空と輝く太陽のこと。転じて、心にやましい点が全くなく、潔白であることの例え。また、無実の罪が晴れて、身の潔白が証明されること。「青天白日の身となる」のように使われる四字熟語。
切磋琢磨
せっさたくま
切磋琢磨(せっさたくま)とは、仲間同士が互いに励まし合い、競い合って、学問や技術、人格などを磨き高めること。骨、象牙、玉、石などの素材を、切ったり磨いたりして加工する工程に例えた四字熟語。「ライバルと切磋琢磨する」のように使う。
絶体絶命
ぜったいぜつめい
絶体絶命(ぜったいぜつめい)とは、追い詰められて、もはや逃れる方法がない困難な立場や状態。「絶体」は体を損なう、「絶命」は命を失うこと。九星占いで、凶星が重なる最も不吉な運勢を指した言葉に由来するとも言われる。「絶対絶命」と書くのは誤り。
先憂後楽
せんゆうこうらく
先憂後楽(せんゆうこうらく)とは、世の中の人々より先に国のことを心配し、人々が楽しんだ後に自分が楽しむこと。為政者(リーダー)のあるべき姿を説いた言葉。自分の楽しみや利益を後回しにし、公のために尽くす高潔な精神を表す。
千客万来
せんきゃくばんらい
千客万来(せんきゃくばんらい)とは、たくさんの客が次から次へと絶え間なくやってくること。商売が非常に繁盛している様子。「千客」は多くの客、「万来」は多くの人が来ること。お店やイベントなどで、客足が途絶えない大盛況の状態を指す四字熟語。
千差万別
せんさばんべつ
千差万別(せんさばんべつ)とは、種々様々で違いがあること。一つ一つの間に多くの違いがあり、決して一様ではないこと。「千差」や「万別」は違いが非常に多いという意味。人の性格や考え方、物事の種類などが、それぞれ異なっている様子を表す。
千載一遇
せんざいいちぐう
千載一遇(せんざいいちぐう)とは、千年に一度しか巡ってこないような、極めて稀で素晴らしいチャンスのこと。「載」は年、「遇」は出会うこと。滅多にない好機なので、この機会を絶対に逃してはならないという文脈で使われる。「千載一遇の好機」が定型句。
千変万化
せんぺんばんか
千変万化(せんぺんばんか)とは、物事がさまざまに変化すること。また、その変化が極めて多彩で予測できないこと。「千」や「万」は数が多いことを表す。状況や景色、戦況などが刻一刻と移り変わる様子を形容する際に使われる。
戦戦恐恐
せんせんきょうきょう
戦々恐々(せんせんきょうきょう)とは、ある物事を恐れて、びくびくすること。「戦々」は震えること。「恐々」は恐れること。失敗や処罰などを恐れて、小心翼々としておびえる様子を表す。「戦々恐々とする」のように使う。
前代未聞
ぜんだいみもん
前代未聞とは、これまでの歴史の中で一度も聞いたことがないような、珍しい出来事や大変な事件のこと。「前代」は過去の時代、「未聞」はいまだ聞いたことがないという意味。良いことにも悪いことにも使われるが、驚きや呆れのニュアンスを含むことが多い。
前途多難
ぜんとたなん
前途多難(ぜんとたなん)とは、これから先に、多くの困難や災難が待ち受けていること。「前途」は将来や行く末、「多難」は多くの災難があること。これから始めようとする計画や事業の見通しが暗く、苦労が予想される状況を表す四字熟語。
前途洋々
ぜんとようよう
前途洋々(ぜんとようよう)とは、これからの将来が明るく、希望に満ちていること。「前途」は将来、「洋々」は海が広々と果てしない様子。卒業や就職など、新しい人生の門出にあたって、若者の未来を祝福する際によく使われる言葉。
全身全霊
ぜんしんぜんれい
全身全霊(ぜんしんぜんれい)とは、その人の持っている体力と精神力のすべて。ありったけの力。「全身全霊を傾ける」「全身全霊で挑む」のように使い、心身の全てを捧げて物事に打ち込む、非常に強い情熱や真剣さを表す四字熟語。
創意工夫
そういくふう
創意工夫とは、新しい思いつきや、より良くするための方法をあれこれ考え出すこと。「創意」は新しい考え、「工夫」は方法を考えること。現状に満足せず、改良や改善を重ねて、より良いものを作り出そうとする前向きな姿勢を指す。ものづくりや企画の現場で重視される。
他力本願
たりきほんがん
他力本願(たりきほんがん)とは、本来は「阿弥陀仏の力によって救済されること」という浄土真宗の教え。現代では転じて「他人任せで、自分は何もしないこと」という悪い意味で使われることが多いが、ビジネスでは「他人の力を活用する(レバレッジ)」という文脈で再評価されつつある。
多事多難
たじたなん
多事多難とは、事件や困難が多く、平穏でないこと。「多事」は仕事や出来事が多いこと、「多難」は災難や困難が多いこと。次から次へと問題が発生し、休まる暇がないような状況を表す。これから進む道に多くの困難が予想される「前途多難」と似た意味で使われる。
泰山鳴動
たいざんめいどう
泰山鳴動して鼠一匹とは、大きな騒ぎになった割には、実際の結果がごく些細なことであるという例え。「泰山」のような大きな山が鳴り響くほどの前触れがあったのに、出てきたのはネズミ一匹だけだったことから。大げさな予告の割に実態が伴わないこと。
泰然自若
たいぜんじじゃく
泰然自若とは、どのような事態に直面しても、落ち着き払っていて、少しも動じない様子。「泰然」はゆったりとして落ち着いているさま、「自若」は物事に驚かず平常通りであるさま。リーダーに求められる資質としてよく挙げられる。
大器晩成
たいきばんせい
大器晩成(たいきばんせい)とは、大きな器(うつわ)が完成するのには時間がかかるように、本当に偉大な人物は、世に出るまでに時間がかかるということ。若い頃は目立たなくても、徐々に実力をつけ、晩年になって大成する人を指して使われる励ましの言葉。
大器晩成
たいきばんせい
大器晩成とは、大きな器(才能ある人物)は完成するのに時間がかかることから、偉大な人物は人より遅れて大成するということ。なかなか芽が出ない人への励ましとして使われる。
大義名分
たいぎめいぶん
大義名分(たいぎめいぶん)とは、行動を起こす際の正当な理由や根拠のこと。本来は、君臣の道義を守るという儒教の概念。現代では、何かをするための「建前」や「正当化するための理由」という意味で使われることが多い。
大胆不敵
だいたんふてき
大胆不敵とは、度胸が据わっていて、何事も恐れず、敵を敵とも思わないような堂々とした様子。「大胆」は物事に動じないこと、「不敵」は敵を恐れないこと。
大同小異
だいどうしょうい
大同小異(だいどうしょうい)とは、細かい点に違いはあるが、全体的にはほぼ同じであること。「大同」は大部分が同じ、「小異」は小さな違い。五十歩百歩。「だいたい一緒」という意味で使われるが、「似て非なるもの(てんでばらばら)」とはニュアンスが異なる。
単刀直入
たんとうちょくにゅう
単刀直入(たんとうちょくにゅう)とは、前置きや遠回しな表現を抜きにして、いきなり本題に入ること。一本の刀を持って敵陣に深く切り込むという意味から。無駄話を省いて、要点だけをズバリと言うさま。「単刀直入に申し上げます」のように使う。
胆大心小
たんだいしんしょう
胆大心小(たんだいしんしょう)とは、度胸は大きく大胆に持ち、かつ注意は細かく慎重に払うこと。「胆」は肝っ玉、「心」は気配り。大胆さと慎重さを兼ね備えていることが、事を成すために重要であるという教え。「大胆かつ繊細」と言い換えることもできる。
中途半端
ちゅうとはんぱ
中途半端(ちゅうとはんぱ)とは、物事が完了しておらず、どっちつかずの状態であること。また、態度や行動が徹底しておらず、不十分なこと。「中途」は道の途中、「半端」は端数や半人前。やりかけで投げ出したり、煮え切らない態度をとったりすることを批判する言葉。
猪突猛進
ちょとつもうしん
猪突猛進(ちょとつもうしん)とは、イノシシのように、目標に向かって脇目も振らずに一直線に突き進むこと。周囲の状況を考えずに、向こう見ずに行動する様子。勢いはあるが、視野が狭くなっている状態を指して、戒めの意味で使われることも多い。
丁々発止
ちょうちょうはっし
丁々発止とは、激しく議論したり、刀で激しく打ち合ったりする音や様子のこと。「丁々」は打つ音、「発止」はたしなめる声を意味する。双方が一歩も引かずに意見を戦わせる様子や、白熱した議論の場面を表す時によく使われる。
朝三暮四
ちょうさんぼし
朝三暮四(ちょうさんぼし)とは、目先の違いに気をとられて、結局は同じ結果であることに気づかないこと。また、口先で人を丸め込む詐術。「朝に3つ、暮れに4つ」ドングリを与えると言ったら猿が怒ったが、「朝に4つ、暮れに3つ」と言い換えたら喜んだという故事から。
朝令暮改
ちょうれいぼかい
朝令暮改(ちょうれいぼかい)とは、朝出した命令を、夕方にはもう変えてしまうこと。方針や命令が頻繁に変わって定まらず、あてにならないことの例え。本来は悪い意味だが、現代のビジネスでは「状況に合わせて柔軟に変化する(朝令暮改は善)」と肯定的に捉えることもある。
沈思黙考
ちんしもっこう
沈思黙考とは、言葉を発することなく、静かに深く物事を考え込むこと。「沈思」は深く考えること、「黙考」は黙って考えることを意味する。
津々浦々
つつうらうら
津々浦々とは、至る所、全国の隅々のこと。「津」は港、「浦」は入江や海岸を指し、それらが数多くあることから、国中のあらゆる場所を意味するようになった。単に場所が多いだけでなく、「全国津々浦々に知れ渡る」のように、隅々まで行き渡っている様子を強調する際によく使われる。
適材適所
てきざいてきしょ
適材適所とは、人の才能や性質をよく見極めて、それにふさわしい地位や任務を与えること。材木をその性質に合わせて適当な場所に使うことから。それぞれの強みを活かせる配置にすることで、組織全体のパフォーマンスを最大化できるという人事の原則。
適材適所
てきざいてきしょ
適材適所とは、その人の能力や才能にふさわしい地位や任務に就けること。人材配置の基本原則。
適者生存
てきしゃせいぞん
適者生存とは、環境に最も適した者が生き残り、そうでない者は滅びるということ。
徹頭徹尾
てっとうてつび
徹頭徹尾(てっとうてつび)とは、最初から最後まで、信念や方針を貫き通すこと。頭から尾までという意味。途中で考えを変えたり妥協したりせず、あくまでも自分の立場や主張を貫く様子。「徹頭徹尾反対する」のように、強い意志やブレない姿勢を表す際に使われる。
天衣無縫
てんいむほう
天衣無縫(てんいむほう)とは、詩や文章などが、技巧の跡がなく、自然で完全無欠に美しいこと。また、人柄が飾らず無邪気であること。「天衣」は天女の衣、「無縫」は縫い目がないこと。天人の服には縫い目がないという伝説から、わざとらしさが全くない自然な美しさを表す。
天下泰平
てんかたいへい
天下泰平(てんかたいへい)とは、世の中が平和で、争いごとがなく穏やかに治まっていること。「泰平」は安泰で平和なこと。江戸時代の260年間にわたる平和な時代を指して使われることが多い。現代では、何事もなくのんびりしている様子を、皮肉を込めて「天下泰平だ」と言うこともある。
天下統一
てんかとういつ
天下統一とは、戦乱の世を平定し、国全体を一つの支配下に置くこと。日本の戦国時代において、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三英傑が目指し、成し遂げた偉業として有名。ビジネスにおいては、ある市場(マーケット)で圧倒的なシェアを獲得し、独占的な地位を築くことの比喩として使われることもある(「業界の天下統一を果たす」)。
天災地変
てんさいちへん
天災地変とは、台風、地震、洪水など、自然界に起こる災害の総称。人間の力ではどうしようもない大きな災い。
天真爛漫
てんしんらんまん
天真爛漫(てんしんらんまん)とは、飾ったり気取ったりせず、生まれつきの素直な心がそのまま表れている様子。「天真」は純粋な性情、「爛漫」は花が咲き乱れるように輝くさま。明るく無邪気で、憎めない人柄を褒める際によく使われる四字熟語。
天地無用
てんちむよう
天地無用(てんちむよう)とは、運送荷物などの取り扱いにおいて、上下(天地)を逆さまにしてはいけないという意味の注意書き。「無用」は「してはいけない(禁止)」の意味だが、「天地を気にする必要はない」と誤解されることが多いため、最近は「上下逆さま厳禁」「この面を上に」と書かれることも多い。
天罰覿面
てんばつてきめん
天罰覿面(てんばつてきめん)とは、悪いことをすると、天が下す罰が即座に現れるということ。「覿面」は目の当たりに見える、即座に効果が出るという意味。悪事は必ず露見し、報いを受けるという戒めとして使われる四字熟語。
天変地異
てんぺんちい
天変地異(てんぺんちい)とは、台風、洪水、地震、噴火など、自然界で起こる異変や災害のこと。「天変」は空の異変(日食や嵐など)、「地異」は地上の異変(地震や津波など)。人智を超えた恐ろしい自然災害や、世の中がひっくり返るような大事件を指す。
電光石火
でんこうせっか
電光石火(でんこうせっか)とは、稲妻(電光)や、石を打って火花が出る(石火)時のように、動きが極めて速いこと。また、時間がごく短いことの例え。「電光石火の早業」など、瞬時の判断や素早い行動を称賛する際に使われる。
東西南北
とうざいなんぼく
東西南北とは、東・西・南・北の四方すべての方角のこと。転じて、あらゆる方向や場所、いたるところ。
東奔西走
とうほんせいそう
東奔西走(とうほんせいそう)とは、ある目的のために、あちこち忙しく駆け回ること。「東奔」は東へ走り、「西走」は西へ走ること。仕事や用事を成し遂げるために、東へ西へと場所を移動しながら、休む間もなく奔走する様子を表す四字熟語。
桃李成蹊
とうりせいケイ
桃李成蹊とは、「桃李言わざれども下自ら蹊を成す」を略した四字熟語。徳のある人物には自然と人が集まること。
同床異夢
どうしょういむ
同床異夢(どうしょういむ)とは、同じ立場や境遇にありながら、考えていることや目的が全く違うことの例え。「床(とこ)」を同じくして寝ていても、見ている夢は異なることから。表向きは協力していても、腹の中では別のことを企んでいる場合などに使われる四字熟語。
得手勝手
えてかって
得手勝手とは、他人の迷惑を考えず、自分の都合の良いようにばかり振る舞うこと。身勝手。
独断専行
どくだんせんこう
独断専行(どくだんせんこう)とは、自分一人の判断で勝手に物事を進めること。「独断」は自分ひとりで決めること、「専行」は自分だけで行うこと。周囲に相談せず、勝手に振る舞う様子を批判的に言う場合が多いが、リーダーシップの強さを表す場合もある。
独立独歩
どくりつどっぽ
独立独歩(どくりつどっぽ)とは、他人に頼らず、自分の信じる道や考えに従って、一人で物事を行うこと。周囲に迎合せず、自分の力で道を切り開く強い自立心を表す。「独立独行(どくりつどっこう)」とも言う。確固たる信念を持って行動する人を賞賛する際に使われる。
内憂外患
ないゆうがいかん
内憂外患(ないゆうがいかん)とは、国内(組織内)には心配事があり、国外(外部)からは攻撃される恐れがあること。内にも外にも問題が山積みで、非常に苦しい状況。「内憂外患こもごも至る」のように使い、国家や企業が存亡の危機に瀕している状態を表す。
難攻不落
なんこうふらく
難攻不落(なんこうふらく)とは、城や要塞の守りが堅く、なかなか攻め落とせないこと。転じて、説得するのが難しい相手や、解決が困難な問題、簡単には破られない記録などを指す。「難攻不落の要塞」や「難攻不落の処女」のように使われる四字熟語。
二人三脚
ににんさんきゃく
二人三脚(ににんさんきゃく)とは、二人が横に並び、互いの足首を紐で結んで走る競技。転じて、二人が心を合わせ、協力して物事を行うことの例え。パートナーシップが不可欠な仕事や、夫婦で困難に立ち向かう様子などを指す。「二人三脚で乗り越える」のように使う。
二束三文
にそくさんもん
二束三文(にそくさんもん)とは、数が多くても値段が極めて安いこと。草鞋(わらじ)が二足で三文にしかならないほどの投げ売り状態だったことに由来する。捨てるよりはマシだが、ほとんど価値がない値段で買い叩かれる状況を指す。
二律背反
にりつはいはん
二律背反(アンビバレンス)とは、カント哲学の用語で、互いに矛盾する二つの命題が、論理的にはどちらも妥当であること。一般的な用法としては、相反する二つの感情(愛と憎しみなど)や、両立しない二つの条件(品質とコストなど)に板挟みになっている状態を指す。
日常茶飯事
にちじょうさはんじ
日常茶飯事とは、お茶を飲んだりご飯を食べたりするような、ごくありふれた普通のこと。日常的な出来事。
日進月歩
にっしんげっぽ
日進月歩(にっしんげっぽ)とは、日ごと月ごとに、絶え間なく進歩・発展すること。技術の進歩や文明の発展などが、非常にスピーディーで、止まることがない様子。「IT業界は日進月歩だ」のように、変化の激しい分野を形容する際によく使われる四字熟語。
波乱万丈
はらんばんじょう
波乱万丈(はらんばんじょう)とは、物事の変化が極めて激しく、劇的であること。人生や物語の展開などが、平穏無事ではなく、良いことも悪いことも次々と起こり、浮き沈みが激しい様子を指す。「波乱」は揉め事や騒ぎ、「万丈」は非常に高い(深い)こと。
波瀾万丈
はらんばんじょう
波瀾万丈とは、劇的で変化に富んでいること。物事の展開が激しく、平穏ではない様子。
罵詈雑言
ばりぞうごん
罵詈雑言とは、汚い言葉で口汚くののしること。ありったけの悪口。「罵詈」もののしること、「雑言」も悪口やでたらめな言葉を意味する。「罵詈雑言を浴びせる」のように使う。言論の自由があるとはいえ、公の場での罵詈雑言は名誉毁損や侮辱罪に問われる可能性がある。
馬耳東風
ばじとうふう
馬耳東風とは、人の意見や批評を心に留めず、聞き流すこと。馬の耳に風が吹いても何も感じない様子から。
馬耳東風
ばじとうふう
馬耳東風(ばじとうふう)とは、人の意見や批評を、心に留めず聞き流すこと。春風が馬の耳を吹いても、馬は何も感じないことから。何を言っても反応が薄いことや、忠告を無視する態度を指す。「暖簾に腕押し」や「蛙の面に水」と似ている。
背水の陣
はいすいのじん
背水の陣とは、川などを背にして、退けば溺れる(逃げ場がない)状況で戦うこと。転じて、失敗が許されない絶体絶命の状況で、決死の覚悟で挑むこと。
拍手喝采
はくしゅかっさい
拍手喝采(はくしゅかっさい)とは、手を叩き、大声で褒めそやして喜ぶこと。「喝采」は声を上げて褒めること。素晴らしいパフォーマンスや演説に対して、観客が総立ちになって賞賛を送るような場面で使われる四字熟語。
白河夜船
しらかわよふね
白河夜船とは、ぐっすり眠り込んでいて、何が起きたか全く気づかないこと。または、見たこともないことを、さも見てきたかのように嘘をつくこと。
八方美人
はっぽうびじん
八方美人(はっぽうびじん)とは、誰に対しても愛想よく振る舞い、良く思われようとすること。本来は「どこから見ても欠点のない美人」という褒め言葉だったが、現在は「誰にでもいい顔をして、本心が見えない」「信用できない」という批判的な意味で使われることが多い。
八面六臂
はちめんろっぴ
八面六臂(はちめんろっぴ)とは、一人で何人分もの活躍をすること。仏像の「八つの顔と六つの腕」を持つ姿から、あらゆる方面に素晴らしい働きを見せることを指す。「八面六臂の大活躍」のように、獅子奮迅の働きをしてチームを支えるエースを称える言葉。
半信半疑
はんしんはんぎ
半信半疑とは、半分は信じているが、半分は疑っている状態のこと。本当かどうか判断がつかず、迷っている心理を表す。うまい話を聞かされた時や、信じられないような奇跡的な話を聞いた時などに、完全に信じることも否定することもできない宙ぶらりんな心情を表現するのに適している。
反面教師
はんめんきょうし
反面教師(はんめんきょうし)とは、悪い見本として、そこから反省や教訓を得るべき相手のこと。他人の失敗や悪行を見て、「自分はああなってはいけない」と自戒の材料にすること。中国の毛沢東が、粛清した相手を指して使った言葉が由来とされる。
悲憤慷慨
ひふんこうがい
悲憤慷慨(ひふんこうがい)とは、世の中の悪や不正、あるいは自分の不運な運命に対して、悲しみ憤り、激しく嘆くこと。「悲憤」は悲しみ憤ること、「慷慨」は不正を憎んで心が昂ぶること。単に怒るだけでなく、正義感や憂国の情に基づいた、やり場のない強い感情を表す。
比翼連理
ひよくれんり
比翼連理(ひよくれんり)とは、男女の仲が極めて睦まじく、深く愛し合っていることの例え。「比翼」は比翼の鳥(片目片翼しかなく、二羽が一体となって飛ぶ空想上の鳥)、「連理」は連理の枝(二本の木の枝がくっついて一本になったもの)。夫婦の契りの固さを表す。
眉目秀麗
びもくしゅうれい
眉目秀麗(びもくしゅうれい)とは、眉や目がきりっとしていて、顔立ちが非常に美しいこと。主に男性の容姿が優れていることを褒める言葉として使われる。「眉目」は顔立ち、「秀麗」は優れて美しいさま。女性に対しては「明眸皓歯」や「才色兼備」などが使われることが多い。
美辞麗句
びじれいく
美辞麗句(びじれいく)とは、美しく飾り立てた言葉や、巧みな言い回しのこと。「美辞」も「麗句」も美しい言葉という意味。内容が伴っていなかったり、真実味がなかったりする、うわべだけの空虚な褒め言葉やセールストークを批判的に言う場合が多い。
百花繚乱
ひゃっかりょうらん
百花繚乱(ひゃっかりょうらん)とは、種々の花が色とりどりに咲き乱れること。転じて、優れた人物や才能あふれる人々が一時期に数多く現れることや、素晴らしい業績などが華やかに並ぶ様子を指す。「百花」は多くの花、「繚乱」は入り乱れて咲くさま。
百鬼夜行
ひゃっきやこう
百鬼夜行とは、多くの妖怪が夜中に列をなして歩き回ること。転じて、多くの悪人が我が物顔で勝手な振る舞いをすることのたとえ。誰も止める者がおらず、悪事や無法がまかり通っている恐ろしい状況や、奇怪な人々が集まっている様子を指す。「魑魅魍魎」と似た文脈で使われる。
百尺竿頭
ひゃくしゃくかんとう
百尺竿頭に一歩を進むとは、すでに十分に努力して到達した高い境地から、さらに向上を目指してもう一歩踏み出すこと。「百尺竿頭」は非常に高い竿の先。現状に満足せず、さらなる高みを目指す探求心や、命がけの決意を称える言葉。
百戦錬磨
ひゃくせんれんま
百戦錬磨(ひゃくせんれんま)とは、数多くの実戦や経験を積み、技術や判断力が磨かれていること。多くの戦いを経験して鍛え上げられたベテランを指す。「百戦錬磨の強者」のように、豊富な経験に裏打ちされた実力を持つ人物への敬意を込めて使われる。
百発百中
ひゃっぱつひゃくちゅう
百発百中(ひゃっぱつひゃくちゅう)とは、弓や銃などを百回撃てば百回とも命中することから転じて、計画や予測、企てなどがすべて思い通りになり、一つも失敗しないこと。「百」は数が多いことのたとえ。極めて腕前が優れていることや、確率が非常に高いことの形容。
品行方正
ひんこうほうせい
品行方正(ひんこうほうせい)とは、行いが良く、真面目で正しいこと。道徳的で非の打ち所がない様子。「品行」は日常の振る舞い、「方正」は心や行動が曲がっておらず正しいこと。学校の通信簿や、人物の評価として、褒め言葉として使われる四字熟語。
不朽不滅
ふきゅうふめつ
不朽不滅とは、いつまでも朽ちず、滅びないこと。永遠に価値や名声が失われないこと。
不倶戴天
ふぐたいてん
不倶戴天(ふぐたいてん)とは、同じ空の下には生かしておけないと思うほど、深く恨むこと。「倶(とも)に天を戴(いただ)かず」。父の仇(かたき)など、殺してやりたいと思うほどの激しい憎しみや、激しく対立する関係を表す。「不倶戴天の敵」のように使う。
不言実行
ふげんじっこう
不言実行(ふげんじっこう)とは、あれこれ理屈や文句を言わずに、黙ってすべきことを実行すること。「男は黙って背中で語る」ような美学を表し、口先だけでなく、具体的な行動と結果で示すことの重要性を説く四字熟語。「有言実行」の対義語だが、本来はこちらが日本の伝統的な美徳とされた。
不即不離
ふそくふり
不即不離(ふそくふり)とは、付かず離れずの関係にあること。「即」はつく、「離」ははなれること。二つのものの関係が、密接すぎず、かといって疎遠でもない、ちょうどよい距離感を保っている状態。または、曖昧ではっきりしない態度を指すこともある。
不偏不党
ふへんふとう
不偏不党(ふへんふとう)とは、いずれの党派や勢力にも偏らず、公平・中立の立場を貫くこと。「不偏」は偏らないこと、「不党」は徒党を組まない(特定のグループに属さない)こと。新聞や放送局などの報道機関の理念として掲げられることが多い。
不眠不休
ふみんふきゅう
不眠不休とは、眠りもせず、休みもとらずに物事に没頭すること。昼夜を問わず働き続けたり、看病したりする様子に使われる。
不老長寿
ふろうちょうじゅ
不老長寿(ふろうちょうじゅ)とは、いつまでも若く、老いることなく長生きすること。古来より人類が抱き続けてきた究極の願い。「不老不死」とも言うが、長寿は死なないことまでは含意しない場合もある。現代ではアンチエイジング医学の究極の目標とも言える。
不撓不屈
ふとうふくつ
不撓不屈(ふとうふくつ)とは、どんな困難や苦労に出会っても、決して心がくじけないこと。「撓(たわ)む」も「屈(くっ)する」も曲がるという意味。強い意志を持って、困難に立ち向かう精神を表す。座右の銘としても人気のある四字熟語。
付和雷同
ふわらいどう
付和雷同(ふわらいどう)とは、自分にしっかりとした定見(考え)がなく、むやみに他人の意見にすぐ賛成すること。「付和」は相手の意見に合わせること、「雷同」は雷が鳴ると万物が響くように、わけも分からず同調すること。主体性のなさを批判する言葉。
風光明媚
ふうこうめいび
風光明媚(ふうこうめいび)とは、自然の景色が清らかで美しく、眺めが優れていること。山や水などの自然の風景が、絵画のように美しい様子を形容する言葉。「風光」は景色、「明媚」は清らかで美しいことを意味する。観光地の紹介や、旅の思い出を語る際によく使われる四字熟語である。「山紫水明」と意味が近いが、風光明媚はより情緒的な美しさを強調する傾向がある。
風林火山
ふうりんかざん
風林火山とは、「疾きこと風の如く、徐かなること林の如く、侵掠(しんりゃく)すること火の如く、動かざること山の如し」の略。孫子の兵法の一節で、戦いにおける軍隊の動き方を説いたもの。武田信玄が軍旗に記したことで有名。
複雑怪奇
ふくざつかいき
複雑怪奇(ふくざつかいき)とは、物事の事情が込み入っていて、非常にわかりにくく、不思議なこと。「複雑」は事情が入り組んでいること、「怪奇」はあやしく不思議なこと。糸が絡み合って解けないように、原因や関係性が掴めず、解決が難しい状況を指す。
粉骨砕身
ふんこつさいしん
粉骨砕身とは、骨を粉にし、身(体)を砕くほどに、力の限り努力すること。全身全霊を捧げて物事に取り組む決意を表す際によく使われる。
文武両道
ぶんぶりょうどう
文武両道(ぶんぶりょうどう)とは、学問(文)と武芸(武)の両方に優れていること。現代では、勉強とスポーツ、あるいは本業と副業、ハードスキルとソフトスキルなど、二つの異なる分野を高いレベルで両立させることを指す。
平穏無事
へいおんぶじ
平穏無事(へいおんぶじ)とは、これといった変わったこともなく、穏やかで平和な状態が続いていること。波風が立たず、安らかな日々であることを表す。「無病息災」や「家内安全」と並んで、日常生活の幸福を願う言葉として使われる。ビジネスやプロジェクトにおいては、トラブルがなく順調に推移していることを指すが、時には「退屈」や「停滞」の裏返しとして使われることもあるかもしれない。
変幻自在
へんげんじざい
変幻自在(へんげんじざい)とは、思うままに姿を変えたり、現れたり消えたりすること。「変幻」は幻のように変化すること。「自在」は思い通りになること。カメレオンのように状況に合わせて姿を変えたり、予測不能な動きで相手を翻弄したりする様子。
抱腹絶倒
ほうふくぜっとう
抱腹絶倒(ほうふくぜっとう)とは、腹を抱えてひっくり返るほど大笑いすること。「抱腹」は笑いをこらえるために腹を抱えること、「絶倒」は気絶して倒れるほど笑うこと、またはあまりの面白さに転げ回ることを意味する。「捧腹絶倒」とも表記され、立っていられないほどの衝撃的な笑いを表す。
傍若無人
ぼうじゃくぶじん
傍若無人(ぼうじゃくぶじん)とは、周囲に人がいないかのように、勝手気ままに振る舞うこと。他人の迷惑を顧みず、自分勝手な言動をすることの例え。『史記』に登場する荊軻(けいか)の友人が、人前でも憚らず大声で歌ったり泣いたりした故事に由来するが、現代では「傲慢で迷惑な人」という悪い意味で使われることが多い。
暴虎馮河
ぼうこひょうが
暴虎馮河(ぼうこひょうが)とは、向こう見ずな勇気の例え。虎に素手で立ち向かったり、大河を徒歩で渡ろうとしたりするような、無謀な行為を指す。『論語』において、孔子が「死んでも悔いがないような無茶をする者とは一緒に行動しない」と戒めた言葉。
本末転倒
ほんまつてんとう
本末転倒(ほんまつてんとう)とは、物事の根本的なことと、些細なことを取り違えること。「本」は根本、「末」は枝葉。「転倒」はひっくり返ること。目的と手段が入れ替わってしまったり、一番大事なことを疎かにしてどうでもいいことにこだわったりする愚かさを指す。
本末転倒
ほんまつてんとう
本末転倒とは、物事の根本(本)と末節(末)を取り違えること。重要なこととつまらないことの扱いを逆にすること。
万古不易
ばんこふえき
万古不易(ばんこふえき)とは、いつまでも変わらないこと。永遠に変化しない価値や真理。「万古」は遠い昔や未来永劫、「不易」は変わらないことを意味する。「不易流行(基本は変えず、新しさも取り入れる)」という言葉もある。
満場一致
まんじょういっち
満場一致(まんじょういっち)とは、その場にいる全員の意見が一つになること。反対者が一人もおらず、全員が賛成すること。「満場」は会場にいるすべての人。「全会一致」とも言う。民主的な意思決定において最も理想的とされる形だが、同調圧力の結果である場合も。
満身創痍
まんしんそうい
満身創痍(まんしんそうい)とは、体中が傷だらけであること。「満身」は全身、「創痍」は切り傷や打ち身のこと。転じて、激しい非難を浴びたり、精神的に痛めつけられたりして、ボロボロの状態を指す。「満身創痍でゴールする」のように、限界に近い状態を表す。
未来永劫
みらいえいごう
未来永劫(みらいえいごう)とは、これから先の果てしなく長い時間のこと。永遠に。「永劫」は仏教用語で、天女が岩を羽衣で撫でて消滅させるほどの極めて長い時間(劫)を表す。未来にわたってずっと変わらないことを誓ったり、あるいは苦しみが続くことを嘆いたりする際に使われる。
無我夢中
むがむちゅう
無我夢中とは、ある物事に熱中して、我を忘れること。理性を失うほど何かに心を奪われている状態。
無茶苦茶
むちゃくちゃ
無茶苦茶とは、筋道が通らず、度外れなこと。また、物が散乱してひどい状態であること。「無茶」に語呂を合わせるために「苦茶」をつけた言葉。理不尽な様子や、程度が甚だしい様子を表す。部屋が散らかっている物理的な状態から、話の論理が破綻している抽象的な状態まで幅広く使われる。
無病息災
むびょうそくさい
無病息災(むびょうそくさい)とは、病気をせず、健康で元気なこと。「息災」は仏教用語で、災いを止めること、転じて健康であることを意味する。お守りや年賀状などで、相手の健康と平穏な生活を祈る言葉として広く使われている。
無味乾燥
むみかんそう
無味乾燥(むみかんそう)とは、味わいがなく、乾ききっていること。転じて、文章や話に面白みや潤いがなく、つまらない様子のこと。事務的すぎて感情が感じられない対応や、単なるデータの羅列のような説明などを指して批判的に使われる。
名論卓説
めいろんたくせつ
名論卓説(めいろんたくせつ)とは、道理にかなった非常に優れた意見や、他より抜きん出た素晴らしい説のこと。「名論」は名高い優れた議論、「卓説」は卓越した説を意味する。混迷した状況を打破するような、誰もが納得せざるを得ない立派な見解や主張を称賛して使う言葉。
明鏡止水
めいきょうしすい
明鏡止水(めいきょうしすい)とは、一点の曇りもない磨かれた鏡と、静止して波立たない水面のように、邪念がなく澄み切って落ち着いた心境のこと。武道において、心が研ぎ澄まされ、物事をありのままに捉えられる理想的な精神状態を指す言葉としても使われる。
明眸皓歯
めいぼうこうし
明眸皓歯(めいぼうこうし)とは、明るく澄んだ瞳(眸)と、白く美しい歯(皓歯)のこと。美しく魅力的な女性の顔立ちを形容する言葉。「眸」は瞳、「皓」は白く輝くさま。楊貴妃の美しさを表現するために使われた言葉として有名。
面従腹背
めんじゅうふくはい
面従腹背(めんじゅうふくはい)とは、表面では服従しているように見せかけて、内心では反発していること。「面(おもて)」では従い、「腹(はら)」では背く。上司や権力者に対して、表向きは逆らわず、陰で舌を出して命令を聞き流すような態度を指す四字熟語。
孟母三遷
もうぼさんせん
孟母三遷(もうぼさんせん)とは、子供の教育には環境が何より大切であるという教え。孟子の母が、子供の教育のために、墓場の近く、市場の近く、学校の近くへと、三度住居を変えたという故事に由来する。朱に交われば赤くなると同様、環境が人に与える影響を説いた言葉。
問答無用
もんどうむよう
問答無用(もんどうむよう)とは、話し合い(問答)をしても無駄であること。また、有無を言わせず強引に事を行うこと。「議論の余地はない」「言い訳は聞かない」という強い拒絶の意を表す。時代劇で悪人を斬る際の決め台詞としても有名。
門外不出
もんがいふしゅつ
門外不出(もんがいふしゅつ)とは、貴重な物品などを厳重に保管して、決して家の門から外へ持ち出さないこと。また、優れた技術や奥義などを、自分の家の者や弟子以外には決して漏らさないこと。「秘中の秘」や「一子相伝」の技術などを指して使われる。転じて、極めて大切に扱われており、滅多に世間の目に触れることがない秘宝やコレクションを形容する際にも用いられる。
門前雀羅
もんぜんじゃくら
門前雀羅とは、訪れる人がなく、門の前で雀(すずめ)を捕まえる網(羅)が張れるほど閑散としている様子。
油断大敵
ゆだんたいてき
油断大敵とは、油断(気を緩めること)こそが、失敗を招く最も恐ろしい敵であるという教え。物事が順調にいっている時ほど注意が必要だという意味。
油断大敵
ゆだんたいてき
油断大敵とは、気を緩めて注意を怠ることは、大きな失敗の元になるので、恐ろしい敵だと思って警戒せよという教え。
唯一無二
ゆいいつむに
唯一無二とは、この世にただ一つしかなく、二つとないこと。代わりがないほど貴重であること。
唯我独尊
ゆいがどくそん
唯我独尊(天上天下唯我独尊)とは、釈迦が誕生した時に言ったとされる言葉で、本来は「人間は誰でも尊い使命を持っている」という意味。現在は転じて、自分だけが偉いと思い込んでいる傲慢な態度を指すことが多い。
唯我独尊
ゆいがどくそん
唯我独尊(ゆいがどくそん)とは、釈迦が誕生した時に言ったとされる言葉で、「この世で自分という存在ほど尊いものはない」という意味。本来は人間の尊厳を説く言葉だが、現代では「自分だけが偉いと思い込んでいる」「独りよがり」という悪い意味で使われることが多い。
優柔不断
ゆうじゅうふだん
優柔不断(ゆうじゅうふだん)とは、ぐずぐずしていて、物事の決断ができないこと。「優柔」はぐずぐずしていること、「不断」は決断しないこと。慎重すぎて行動に移せない様子や、気が弱くてはっきりしない性格をネガティブに表す四字熟語。
優勝劣敗
ゆうしょうれっぱい
優勝劣敗(ゆうしょうれっぱい)とは、能力の優れた者が勝ち残り、劣っている者は負けて滅びるという、競争社会の厳しい掟のこと。ダーウィンの進化論(自然選択説)を社会に当てはめた「社会ダーウィニズム」の考え方に基づく。「弱肉強食」と同義で使われることが多い。
勇往邁進
ゆうおうまいしん
勇往邁進(ゆうおうまいしん)とは、恐れることなく、自分の目的や目標に向かってひたすら前進すること。「勇往」は勇んで行くこと、「邁進」は突き進むこと。どんな困難があっても挫けずに、勇気を持って突き進む様子を表す四字熟語。
勇猛果敢
ゆうもうかかん
勇猛果敢(ゆうもうかかん)とは、勇ましくて強く、決断力があること。「勇猛」は勇気があって猛々しいこと、「果敢」は大胆に決断して実行すること。困難や危険を恐れずに、積極的に挑戦する姿勢を称える四字熟語。「勇猛果敢なアタック」のように使う。
悠々自適
ゆうゆうじてき
悠々自適(ゆうゆうじてき)とは、世間のしがらみに煩わされず、自分の思うままに、ゆったりと心静かに暮らすこと。「悠々」はゆったりと落ち着いた様、「自適」は自分の意のままに楽しむこと。定年退職後などに、趣味などを楽しみながら穏やかに過ごす理想的な生活。
有言実行
ゆうげんじっこう
有言実行とは、口に出して言ったことを、責任を持って成し遂げること。
有言実行
ゆうげんじっこう
有言実行とは、口に出したことを責任を持って成し遂げること。「不言実行」をもじって作られた言葉とされる。目標を公言し、それを実現することで信頼を得る態度。リーダーシップや誠実さの証として、ビジネスの現場でも重視される。
有象無象
うぞうむぞう
有象無象(うぞうむぞう)とは、世の中に数多くいる、取るに足りないつまらない人や物のこと。種々雑多な集団を軽蔑して言う言葉。「象」は形あるものすべてを指す仏教用語に由来するが、現代では「どこの馬の骨とも知れない連中」という意味合いで使われる。
有名無実
ゆうめいむじつ
有名無実(ゆうめいむじつ)とは、名ばかり立派で、それに伴う実質や中身がないこと。「名は有れど実は無し」。制度や法律などが形骸化し、実際には機能していない状態などを批判的に表す四字熟語。「看板倒れ」に近い意味。
有耶無耶
うやむや
うやむやとは、物事の真相や結末をはっきりさせず、あいまいにぼかしてしまうこと。肯定するのか否定するのか分からないような態度。「有耶無耶」と書くが、これは「耶(か)有りや、耶(か)無しや(あるのかないのか)」という漢文的な表現に由来すると言われる。
用意周到
よういしゅうとう
用意周到(よういしゅうとう)とは、準備が隅々まで行き届いていて、手抜かりがないこと。「周到」はあまねく行き届いていること。何が起きても対処できるように、時間をかけて入念に準備をする様子。「用意周到な計画」のように、慎重さと完璧さを称える言葉。
羊頭狗肉
ようとうくにく
羊頭狗肉とは、看板には上等な羊の頭を掲げておきながら、実際には安い犬の肉を売ることから、見かけだけ立派で実質が伴わないことのたとえ。
利害関係
りがいかんけい
利害関係とは、利益と損害が共通する、あるいは対立する関係のこと。双方が影響を与え合う立場にあることを指す。「利害関係者」はビジネス用語で「ステークホルダー」とも呼ばれ、株主、従業員、顧客、取引先などが含まれる。公平な判断が求められる場面で、利害関係の有無が重要視される。
理路整然
りろせいぜん
理路整然(りろせいぜん)とは、物事の筋道がきちんと通っていて、矛盾がなく整っていること。「理路」は物事の筋道、「整然」は秩序正しく整っているさま。話や文章が論理的で分かりやすいことを褒める際に使われる四字熟語。
離合集散
りごうしゅうさん
離合集散とは、人々が離れたり集まったりすること。また、そのような関係が定まらないこと。
率先垂範
そっせんすいはん
率先垂範(そっせんすいはん)とは、人の上に立つ者が、自ら進んで手本を示し、人々を導くこと。「率先」は先頭に立つこと、「垂範」は模範を示すこと。リーダーシップの基本姿勢として、口先だけでなく行動で示すことの重要性を説く四字熟語。
流言飛語
りゅうげんひご
流言飛語(りゅうげんひご)とは、根拠のない無責任な噂話やデマのこと。「流言」は世間に広まる根拠のない言葉、「飛語」は飛び交う根拠のない言葉を指す。特に、社会不安や混乱に乗じて広まるデマゴギーを指すことが多い。事実無根の悪評などが、あっという間に拡散してしまう状況を表す。
粒々辛苦
りゅうりゅうしんく
粒々辛苦とは、穀物の一粒一粒に農民の苦労がこもっているように、こつこつと地道な努力を積み重ねて苦労すること。
粒粒辛苦
りゅうりゅうしんく
粒粒辛苦(りゅうりゅうしんく)とは、穀物の一粒一粒が農民の並々ならぬ苦労の結晶であることから、物事を成し遂げるために、コツコツと並外れた努力や苦労を重ねることのたとえ。「粒粒」は米の一粒一粒、「辛苦」はつらく苦しいこと。細かな努力を積み重ねて成果を得る様を指す。
良妻賢母
りょうさいけんぼ
良妻賢母(りょうさいけんぼ)とは、夫にとっては良い妻であり、子供にとっては賢い母であること。明治時代以降、女子教育の理想像として掲げられた言葉。家庭を守り、子供を立派に育て上げる女性の鏡とされるが、現代では価値観の変化により使われる頻度は減っている。
臨機応変
りんきおうへん
臨機応変(りんきおうへん)とは、その時々の状況の変化に応じて、適切な処置をとること。「臨機」は事態に臨むこと、「応変」は変化に応じること。マニュアル通りの対応ではなく、場面に合わせてやり方を変える柔軟さを表す四字熟語。
臨機応変
りんきおうへん
臨機応変とは、その時々の状況(機)に臨んで、変化に応じて適切な処置をとること。マニュアル通りではなく、柔軟に対応すること。
臨機応変
りんきおうへん
臨機応変とは、その時々の状況や変化に応じて、適切な手段をとること。マニュアル通りではなく、柔軟に対応すること。
冷静沈着
れいせいちんちゃく
冷静沈着とは、感情に流されることなく、落ち着いていて動じないこと。「冷静」は感情的にならず理知的であること、「沈着」は物事に動じず落ち着いていること。緊急事態やプレッシャーのかかる場面で、的確な判断を下すために不可欠な能力とされる。
老若男女
ろうにゃくなんにょ
老若男女(ろうにゃくなんにょ)とは、老人と若者、男性と女性。つまり、年齢や性別に関わらず、すべての人々のこと。「ろうじゃくだんじょ」と読むのは誤り。あらゆる層を対象とする商品やサービス、イベントなどを説明する際によく使われる。
和気あいあい
わきあいあい
和気あいあい(和気藹々)とは、心と心が通じ合い、和やかで楽しそうな気分のこと。
和気藹々
わきあいあい
和気藹々(わきあいあい)とは、心と心が通じ合い、和やかで楽しそうな雰囲気が満ちていること。「和気」は穏やかな気分、「藹々」は草木が盛んに茂る様、転じて和やかな気が満ち溢れる様。職場やチームの良い雰囲気を表すのに最適な言葉。
和衷協同
わちゅうきょうどう
和衷協同とは、心を同じくして共に力を合わせ、物事を行うこと。一致団結して協力すること。
和洋折衷
わようせっちゅう
和洋折衷とは、日本風(和)と西洋風(洋)の様式をうまく取り合わせて調和させること。
和洋折衷
わようせっちゅう
和洋折衷(わようせっちゅう)とは、日本風(和)と西洋風(洋)の様式を、程よく取り混ぜて調和させること。「折衷」は二つのものの良いところを取って一つに合わせること。あんぱん、カツ丼、着物にブーツなど、日本の文化と西洋の文化を融合させたものを指す。
慇懃無礼
いんぎんぶれい
慇懃無礼(いんぎんぶれい)とは、表面はやたらに丁寧だが、実は心の中で相手を見下していること。また、丁寧すぎてかえって失礼になること。「慇懃」は丁寧で礼儀正しいこと。「無礼」は礼儀に欠けること。嫌味なほど丁寧な態度を指して使われる四字熟語。
漱石枕流
そうせきちんりゅう
漱石枕流(そうせきちんりゅう)とは、負け惜しみが強く、自分の間違いを認めずに、理屈をつけて強弁すること。「石に漱(くちすす)ぎ、流れに枕する」と言い間違えたのを、「石で歯を磨き、流れで耳を洗うためだ」と言い逃れした故事(夏目漱石のペンネームの由来)から。
紆余曲折
うよきょくせつ
紆余曲折とは、道が曲がりくねっていること。転じて、物事が順調に進まず、色々と込み入った事情や変化があって、解決までに時間がかかること。
艱難辛苦
かんなんしんく
艱難辛苦(かんなんしんく)とは、困難に遭って、辛く苦しい思いをすること。「艱難」は困難や災難、「辛苦」は辛く苦しいこと。人生には様々な試練があるが、それを乗り越える努力や苦労を指して使われる。「艱難辛苦を乗り越えて」のように使う。
軋轢
あつれき
軋轢(あつれき)とは、人の輪(車輪)が軋む(きしむ)音から転じて、人間関係が悪化し、争いや摩擦が生じること。仲が悪くなり、関係がぎくしゃくする様子。「両国間に軋轢が生じる」「上司との軋轢に悩む」のように使われる。
魑魅魍魎
ちみもうりょう
魑魅魍魎(ちみもうりょう)とは、山や川、木、石などの自然物に宿る精霊、あるいは人を化かしたり害を与えたりする怪物の総称。「魑魅」は山林の気から生じる怪物、「魍魎」は山川や木石の精怪を指す。転じて、私利私欲のために暗躍する悪党どもや、正体の知れない怪しい人物たちがうごめく様子のたとえとして使われる。「永田町は魑魅魍魎が跋扈(ばっこ)する世界だ」のように用いる。