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苛政猛虎

かせいもうこ

English: Tyranny is worse than tigers

意味

苛政は虎よりも猛なり(かせいはとらよりももうなり)とは、過酷な政治や重税は、人を食い殺す虎よりも恐ろしい災いをもたらすということ。「苛政猛虎」とも略される。為政者の横暴は、民衆にとって命の危険である野獣(自然の脅威)以上に耐え難いものであるという、政治への強烈な批判と戒めを含んだ言葉。

苛政猛虎は、組織の「心理的安全性」の欠如を警告する強力なエピソードだ。

心理的安全性への警告

虎に食われるかもしれないという「物理的な死」のリスクよりも、理不尽な上司や無慈悲なルールに毎日精神を削られる「社会的な死」のリスクの方が、人間にとっては耐え難い。

離職の本質

優秀な人材が、給料が高くても環境の悪い会社から逃げ出し、給料が安くても自由な会社に移るのは、2500年前から変わらない人間の防衛本能である。 社員が逃げ出すのは、そこに猛虎(市場)がいるからではなく、苛政(悪い組織)があるからだ。

由来・語源

『礼記』檀弓。孔子が旅の途中、墓の前で泣いている婦人に出会った。理由を聞くと、「夫の父も、夫も、息子も、みんな虎に食い殺されたのです」と答えた。「なぜそんな危険な場所に住み続けるのか」と孔子が問うと、婦人は「ここには苛政(重税や残酷な法律)がないからです」と答えた。孔子は弟子たちに「よく覚えておけ、悪い政治家は虎より怖いのだぞ」と教えた。

使い方・例文

「ブラック企業の管理体制は苛政猛虎だ」「増税ばかりの苛政猛虎を嘆く」

⚠️ 誤用・注意点

政治批判だけでなく、経営や組織運営への教訓としても使われる。社員が次々と辞めていく組織は、虎(ライバルや市場競争)にやられたのではなく、苛政(社内政治やパワハラ)から逃げ出したのかもしれない。

類語・関連語

  • 圧政
  • 恐怖政治

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参考文献: 礼記

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