異口同音
いくどうおん
English: Unanimity / With one voice
意味
異口同音(いくどうおん)とは、多くの人が口を揃えて同じことを言うこと。あらかじめ相談していたわけでもないのに、意見や評価が一致する様子。「異口」は別々の口、「同音」は同じ言葉。多くの人から支持されている、あるいは同じ感想を持たれている状況を示す。
異口同音(いくどうおん)は、強力な合意形成(コンセンサス)のサインである。
偶然か、必然か
会議や議論において、立場や背景の違う人々が「異口同音」に同じ結論を出し始めた時、それは真実に近づいている証拠かもしれない。 バイアスや利害関係を超えて、誰もが納得せざるを得ない「解」が見つかった瞬間だからだ。
リスクとしての同調圧力
一方で、異口同音は「思考停止」のサインである危険性も孕んでいる。 空気を読んで、あるいは上位者の意見に忖度して、全員が同じことを言っているだけ(集団浅慮)かもしれない。 リーダーは、その「異口同音」が本心からの合意なのか、単なる同調圧力の結果なのかを見極める必要がある。 本当に健全な組織では、たまには「異論(異なる音)」が出るものである。
由来・語源
『宋史』より。多くの人の異なった(異)口から、同じ(同)言葉(音)が出るという意味。
使い方・例文
「参加者全員が異口同音に賛成した」「その場の誰もが異口同音に彼の功績を称えた」
⚠️ 誤用・注意点
「異句同音」と書くのは誤り。「異なる口(人)」がポイントで、別々の人間が申し合わせたように同じことを言う驚きや協調性を表す。
類語・関連語
- 満場一致
- 衆議一決
- 全会一致