慇懃無礼
いんぎんぶれい
English: Feigned politeness; Kill with kindness
意味
慇懃無礼(いんぎんぶれい)とは、表面はやたらに丁寧だが、実は心の中で相手を見下していること。また、丁寧すぎてかえって失礼になること。「慇懃」は丁寧で礼儀正しいこと。「無礼」は礼儀に欠けること。嫌味なほど丁寧な態度を指して使われる四字熟語。
慇懃無礼(Feigned politeness)とは、表面上は極めて丁寧だが、内心では相手を見下していること。 丁寧すぎて、かえって嫌味に聞こえる態度。
敬語という鎧
慇懃無礼な人は、敬語を「自分を守る鎧」や「相手を遠ざける壁」として使う。 過剰なまでのマナーや謙譲語は、「私は完璧に礼儀正しいですが、あなたは?」という無言の圧力(マウンティング)を含んでいる。 これは洗練された「攻撃」である。
心の距離
本当の礼儀とは、形式ではなく「心」だ。 型通りの敬語が崩れていても、一生懸命な言葉には心が動く。 逆に、完璧なビジネスマナーで武装していても、冷たい心は必ず相手に伝わる。 慇懃さは、時として最大の拒絶になる。
由来・語源
丁寧さも度を越すと、逆に相手との距離を感じさせたり、バカにしているように取られるという人間心理の機微を表している。
使い方・例文
「慇懃無礼な態度に腹が立つ」「彼の謝罪は慇懃無礼で誠意が感じられない」「クレーム対応で慇懃無礼にならないよう注意する」
⚠️ 誤用・注意点
単に「礼儀正しい」ことではない。ネガティブな意味で使われる。丁寧な言葉遣いをしていても、目が笑っていなかったり、心がこもっていない場合に使われる。
類語・関連語
- 冷笑
- 皮肉