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天衣無縫

てんいむほう

English: Flawless; Perfect beauty

意味

天衣無縫(てんいむほう)とは、詩や文章などが、技巧の跡がなく、自然で完全無欠に美しいこと。また、人柄が飾らず無邪気であること。「天衣」は天女の衣、「無縫」は縫い目がないこと。天人の服には縫い目がないという伝説から、わざとらしさが全くない自然な美しさを表す。

最終到達点

天衣無縫は、クリエイターが目指す「最終到達点」である。

初心者の作品は、下手な縫い目(苦労の跡)が見える。 中級者の作品は、綺麗な縫い目(テクニック)が見える。 しかし、超一流の達人の作品は、まるで最初から自然界に存在していたかのように、縫い目(作者の作為)が全く見えない。

自然に見せる難しさ

「努力しました感」も「こだわりました感」も消え失せ、ただただ純粋に美しい。 ジブリ作品の動きや、モーツァルトの音楽などが「天衣無縫」と評されることが多い。 最も難しいのは「自然に見せる」ことなのだ。

由来・語源

『霊怪録』。ある男が、天女に出会い、その着物を見たら縫い目が一つもなかった。不思議に思って尋ねると、天女は「天の衣は針や糸なんて使いませんから(天衣もと縫い目無し)」と答えたという伝説から。

使い方・例文

「彼女の演技は天衣無縫だ」「天衣無縫な振る舞いで愛される」

⚠️ 誤用・注意点

「天真爛漫(てんしんらんまん)」と混同され、単に「元気で明るい」という意味で使われがちだが、本来は「技術的に完成されすぎていて、自然に見える」という芸術的な最高評価を指す言葉である。作為(わざとらしさ)が消えた境地のこと。

類語・関連語

  • 完全無欠
  • 純真無垢
  • 天真爛漫

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参考文献: 霊怪録

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