孟母三遷
もうぼさんせん
English: Mencius's mother moves 3 times
意味
孟母三遷(もうぼさんせん)とは、子供の教育には環境が何より大切であるという教え。孟子の母が、子供の教育のために、墓場の近く、市場の近く、学校の近くへと、三度住居を変えたという故事に由来する。朱に交われば赤くなると同様、環境が人に与える影響を説いた言葉。
環境ハックの元祖
孟母三遷は、現代で言えば「シリコンバレーに移住する」ようなものである。 孟子の母は、2000年以上前から「環境ハック」の重要性を理解していた、超一流の教育ママだったと言えるだろう。
シリコンバレーと同じ
「朱に交われば赤くなる」と言う通り、人間は付き合う人や住む場所に強烈に影響される。 優秀なエンジニアになりたければ、優秀なエンジニアが集まる街や会社に行くのが一番手っ取り早い。 起業したければ、起業家が集まるシェアオフィスに行けばいい。
孟子の母は、2000年以上前から「環境ハック」の重要性を理解していた、超一流の教育ママだったと言えるだろう。
由来・語源
『列女伝』。孟子の母は、最初は墓場の近くに住んだが、子供が葬式の真似ばかりするので引っ越した。次は市場の近くに住んだが、商人の駆け引きの真似ばかりするのでまた引っ越した。最後に学校の近くに住んだら、礼儀作法の真似をするようになったので、「こここそ我が子を育てる場所だ」と定住した。
使い方・例文
「孟母三遷の教えに従って文教地区に引っ越す」「オフィスの立地は孟母三遷で選ぶ」
⚠️ 誤用・注意点
「引っ越し好き」の話ではない。「人間は環境の動物である」という本質を突いた話である。墓場や市場が悪かったのではなく、「子供は何でも吸収してしまうから、何を見せるか(インプット)を選ばないといけない」という教育論である。
類語・関連語
- 朱に交われば赤くなる