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傍若無人

ぼうじゃくぶじん

English: Arrogance; Audacity

意味

傍若無人(ぼうじゃくぶじん)とは、周囲に人がいないかのように、勝手気ままに振る舞うこと。他人の迷惑を顧みず、自分勝手な言動をすることの例え。『史記』に登場する荊軻(けいか)の友人が、人前でも憚らず大声で歌ったり泣いたりした故事に由来するが、現代では「傲慢で迷惑な人」という悪い意味で使われることが多い。

「傍若無人(ぼうじゃくぶじん)」。傍ら(かたわら)に人なきがごとし。周囲の目を気にせず、自分勝手に振る舞うこと。現代では迷惑な人の代名詞だが、見方を変えれば「同調圧力に屈しない強さ」でもある。

由来:史記の豪傑

『史記』に登場する高漸離(こうぜんり)という人物が由来だ。 彼は友人の荊軻(けいか)と共に、街中で酒を飲み、大声で歌い、泣き出した。周囲の冷ややかな目など意に介さず、自分たちの世界に没頭していた様子が描かれている。 これは単なる酔っ払いではなく、「世俗の常識にとらわれない自由な精神」の表現だったのだ。

現代:カリスマの条件

スティーブ・ジョブズやイーロン・マスクのエピソードは、まさに傍若無人だ。 会議で暴言を吐き、部下を泣かせ、常識を破壊する。 凡人がやればただの迷惑な人だが、圧倒的な結果を出す者がやると「カリスマの個性」として称賛される。 傍若無人に生きる資格を持つのは、孤独に耐え、結果ですべてを黙らせる覚悟がある者だけだ。

由来・語源

『史記』刺客列伝。前述の荊軻(けいか)の友人、高漸離(こうぜんり)は、市中で酔っ払って大声で歌い、周りの目など全く気にせず(傍らに人無きがごとく)楽しんでいたことから。

使い方・例文

「電車内で傍若無人に振る舞う若者」「彼の傍若無人な態度は目に余る」

⚠️ 誤用・注意点

現代では「迷惑な人」「マナーが悪い人」という意味で使われるが、元々は「世間の常識にとらわれない自由な人」という、芸術家肌の豪快さを表す言葉だった。しかし、公共の場でそれをやると単なる迷惑なので、今ではネガティブな意味100%で使われる。

類語・関連語

  • 勝手気まま
  • 唯我独尊

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参考文献: 史記

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