暴虎馮河
ぼうこひょうが
English: Reckless courage; Foolhardy
意味
暴虎馮河(ぼうこひょうが)とは、向こう見ずな勇気の例え。虎に素手で立ち向かったり、大河を徒歩で渡ろうとしたりするような、無謀な行為を指す。『論語』において、孔子が「死んでも悔いがないような無茶をする者とは一緒に行動しない」と戒めた言葉。
暴虎馮河(ぼうこひょうが)は、現代風に言えば「ノリと勢いだけの自殺行為」だ。 「虎を素手で殴る」「大河を徒歩で渡る」。どちらも勇気があるように見えるが、ただの無計画な死に急ぎである。
由来:孔子の教え
『論語』の中で、弟子の子路が「先生が戦争をするなら、誰を連れて行きますか?」と聞いた。 武闘派の子路は「お前だ」と言ってほしかったようだが、孔子はこう答えた。 「暴虎馮河(死んでも悔いはないぜ!みたいな奴)とは絶対に行かない。私が組むなら、ビビりながら計画を立てる慎重な奴だ」
ビジネス:撤退の勇気
ビジネスにおいても、リスクを無視して突っ込むことを「勇気」とは呼ばない。 それは「思考停止」だ。 本当の勇気とは、準備を尽くし、それでもダメなら「撤退」を決断できる理性のことである。 「やってみなくちゃ分からない」は、命綱をつけてから言うべきセリフだ。
由来・語源
『論語』述而。弟子の子路(しろ)が「先生が大軍を率いるとしたら、誰を副官にしますか?」と(自分を選んでほしくて)聞いた。孔子は「素手で虎に挑んだり、死んでも悔いがないような(暴虎馮河の)奴とは一緒に行かない。私が組むなら、事に臨んで恐れを知り、計画を立てて成功させる人物だ」と答え、子路をたしなめた。
使い方・例文
「暴虎馮河の勇」「計画性のない暴虎馮河なプロジェクト」
⚠️ 誤用・注意点
「勇気がある」という褒め言葉ではない。「蛮勇(バカな勇気)」のことである。「虎穴に入らずんば…」は計算されたリスクテイクだが、暴虎馮河はただの無計画な自殺行為であり、ビジネスにおいては最も避けるべき態度だ。
類語・関連語
- 有勇無謀
- 猪突猛進