隔靴掻痒
かっかそうよう
English: Frustration; Scratching an itchy foot through a shoe
意味
隔靴掻痒(かっかそうよう)とは、靴の上から痒いところをかくように、物事の核心に触れられず、もどかしいこと。「隔靴」は靴を隔てること、「掻痒」は痒いところをかくこと。思うようにならず、じれったい状態や、表現が的確でなく理解しづらい状況を指す。
隔靴掻痒は、現代の「UX(ユーザー体験)」の悪さを表すのに最適な言葉だ。
UXの隔靴掻痒
「そこにボタンがあるのに押せない」 「知りたい情報まであと1クリックなのに辿り着けない」 ユーザーは常に、デジタルの靴の上から足をかいているようなもどかしさを感じている。
核心に触れる
真のサービス提供者は、ユーザーの靴を脱がせ、痒いところを直接かいてあげる(ペインポイントを解消する)ことが求められる。 「惜しいけど使えない」サービスは、まさに隔靴掻痒である。表面的な機能追加ではなく、ユーザーの欲望の核心に触れるデザインが必要だ。
由来・語源
『無門関』などの禅語。「隔靴」は靴を隔てること、「掻痒」は痒いところをかくこと。修行において、言葉や理屈だけで悟りを開こうとしても、核心には届かないことを例えた。
使い方・例文
「隔靴掻痒の感がある」「議論が隔靴掻痒で進まない」
⚠️ 誤用・注意点
「痒いところに手が届く」の逆。微妙にズレていてスッキリしない状態を指す。ビジネスにおいては、顧客のニーズを微妙に外した製品や、本質的な問題を避けて表面的な対策に終始する会議などが「隔靴掻痒」と評される。
類語・関連語
- もどかしい
- 消化不良