二律背反
にりつはいはん
English: Trade-off / Antinomy
意味
二律背反(アンビバレンス)とは、カント哲学の用語で、互いに矛盾する二つの命題が、論理的にはどちらも妥当であること。一般的な用法としては、相反する二つの感情(愛と憎しみなど)や、両立しない二つの条件(品質とコストなど)に板挟みになっている状態を指す。
二律背反(にりつはいはん)は、イノベーションの源泉である。
トレードオフの解消
通常、「高品質」なら「高価格」、「低価格」なら「低品質」である。これが常識的な二律背反である。 しかし、優れたビジネスモデルはこれを打ち破る。
- ユニクロ: 高品質な服を、SPA(製造小売)モデルによって低価格で提供する。
- LCC: サービスを削ぎ落とすことで、驚異的な低価格を実現する。
イノベーターの思考法
二律背反の壁にぶつかった時こそ、「妥協」するのではなく、ルール自体を変えて両立させる方法がないかを考えるのが、イノベーターの思考法である。
由来・語源
カント哲学の用語(アンチノミー)。
使い方・例文
「品質とコストは二律背反の関係にある」「環境保護と経済成長という二律背反を乗り越える」
⚠️ 誤用・注意点
単なる「矛盾」ではない。両方とも正しい、あるいは両方とも必要であるにも関わらず、同時には満たせないというジレンマを指す。ビジネスの本質は、この二律背反をいかに解決するか(トレードオフの解消)にある。
類語・関連語
- トレードオフ
- ジレンマ