鶏口牛後
けいこうぎゅうご
English: Better to be the head of a dog than the tail of a lion
意味
鶏口牛後(けいこうぎゅうご)とは、大きな組織の末端に従うよりも、小さな組織のトップになった方がよいという教え。「鶏口」は鶏の口(小さな団体の長)、「牛後」は牛の尻(大きな団体の下っ端)。独立心や起業家精神を奨励する言葉として使われる。
鶏口牛後は、現代で言う「大企業サラリーマンか、ベンチャー社長か」という問いである。
現代の鶏口牛後
強大な「秦」という国(牛)に従属してその尻尾(家来)として生き延びるか、それとも小さな国(鶏)であっても一国の王(口)として誇り高く生きるか。 蘇秦は「王たる者、人に後ろをついていくような真似をしてはいけません」と説き、各国のプライドを刺激して「合従策(反秦同盟)」を成立させた。
王としての覚悟
現代ビジネスにおいても、安定を捨てて独立する際の座右の銘として人気がある。 ただし、鶏の頭になるということは、全ての責任を自分で負うということでもある。 その重圧を楽しめる者だけが、真の鶏口になれるのだ。
由来・語源
『史記』カク援伝。戦国時代、蘇秦(そしん)が各国の王を説得する際に用いた言葉。「鶏口となるとも牛後となるなかれ」。
使い方・例文
「鶏口牛後の精神でベンチャーを起業する」「大企業の歯車になるより鶏口牛後を選ぶ」
⚠️ 誤用・注意点
「鶏の尻より牛の口がいい」と逆に覚えている人がいるが間違い。また、「小さい方が楽だ」という意味ではない。「小さくてもトップに立って、自分の意志で決定権を持つ方が尊い(やりがいがある)」という、独立心や気概を表す言葉である。
類語・関連語
- 鶏口となるも牛後となるなかれ