功利主義
こうりしゅぎ
English: Utilitarianism
意味
功利主義とは、「最大多数の最大幸福」を善とする倫理学・政治哲学の思想。ある行為が正しいかどうかは、動機ではなく、その結果としてどれだけ多くの人の幸福(快楽)を増やし、苦痛を減らしたかによって決まると考える。ベンサムやミルによって提唱された。現代の公共政策や経済学の基礎となっているが、少数派の犠牲を正当化しかねないという批判もある。
概要
「最大多数の最大幸福」。 社会全体の幸福の総量(快楽-苦痛)が最大になるような行為こそが「善」であるとする考え方。 ジェレミー・ベンサムやジョン・スチュアート・ミルが提唱。
トロッコ問題
「暴走するトロッコの先に5人の作業員がいる。線路を切り替えれば、別の線路にいる1人の作業員が死ぬが、5人は助かる。切り替えるべきか?」 功利主義の立場では、「1人が死んでも5人が助かるなら、幸福の総量はプラス(-1 < -5)」と計算し、切り替えることが正義とされやすいです。
批判
「結果良ければ全て良し」になりがちで、少数派の権利(マイノリティ)が多数派の幸福のために犠牲にされてもいいのか、という批判が常にあります。 現代の公共政策や経済学(費用便益分析)の基礎となっています。