蟷螂の斧
とうろうのおの
English: Mantis trying to stop a chariot
意味
蟷螂の斧(とうろうのおの)とは、弱者が自分の力量もわきまえずに、強敵に立ち向かうことの例え。「蟷螂」はカマキリのこと。カマキリが前足を上げて、大きな馬車に立ち向かう様子から、勇気はあるが無謀であること、または虚勢を張ることを指す。
無謀か美学か
蟷螂の斧(カマキリの斧)は、見る人によって評価が変わる行動である。
客観的に見れば、カマキリが馬車を止められるわけがないので、ただの「自殺行為」であり「愚か者」である。 しかし、その絶望的なまでの実力差を知りながら、それでも一歩も引かずに立ち向かう姿(アティチュード)に、人は心を打たれることもある。 これを「無謀」と笑うか、「美学」と取るか。
ジャイアントキリング
ビジネスにおいて、零細企業がGoogleやAmazonに真っ向勝負を挑むのは「蟷螂の斧」だが、そこから奇跡のジャイアントキリングが生まれることもある。
由来・語源
『韓詩外伝』。カマキリ(蟷螂)が、前足を怒って振り上げ、大きな馬車に立ち向かっていく様子を見た斉の荘公が、「もしこれが人間なら勇気ある猛将だろうが、虫だからなぁ…」と言って避けて通った話から。
使い方・例文
「大企業に喧嘩を売るなんて蟷螂の斧だ」「蟷螂の斧と言われようとも戦う」
⚠️ 誤用・注意点
「無駄な抵抗」というネガティブな意味で使われることが多いが、一方で「勇気ある行動」として称賛する文脈で使われることもある(荘公が避けて通った=勇気に敬意を表したため)。ただ一般的には、「はかない抵抗」「身の程知らず」という意味で定着している。
類語・関連語
- ごまめの歯ぎしり
- 無駄な抵抗