捕らぬ狸の皮算用
とらぬたぬきのかわざんよう
English: Count one's chickens before they hatch
意味
捕らぬ狸の皮算用とは、まだ手に入っていない利益をあてにして、あれこれ計画を立てること。狸を捕まえる前から、その皮がいくらで売れるかを計算することから。実現するかどうかも分からない不確定な成果を前提に、使い道などを考える愚かさを戒めることわざ。
甘い事業計画
捕らぬ狸の皮算用は、甘い事業計画書の別名である。
「市場規模が100億円だから、1%取れれば1億円の売上!」 「広告を出せば、CTRが5%でCVRが1%だから、これだけ儲かる!」 Excelの上では、狸はいつも簡単に捕まるし、皮も最高値で売れる。 しかし現実は、狸は罠にかからないし、毛皮相場は暴落するし、そもそもその森に狸はいないかもしれない。
ケースBの重要性
皮算用をするなとは言わないが、同時に「狸が捕れなかった場合の算用(ケースB)」も用意しておくのが、賢い猟師(経営者)である。
由来・語源
狸(たぬき)を捕まえる前に、「この毛皮が売れたらいくらになるから、あれを買おう」と計算することから。狸の毛皮は昔は高値で売れた。
使い方・例文
「ボーナスで何を買うか話しているが、捕らぬ狸の皮算用だ」「その売上予測は捕らぬ狸の皮算用に過ぎない」
⚠️ 誤用・注意点
「計画を立てること」自体を否定しているわけではない。「不確定な要素(捕獲できていない狸)」を「確定事項」として計算に組み込んでしまう甘さを指摘する言葉である。楽観的な予測(Wishful Thinking)への戒め。
類語・関連語
- 画餅
- 机上の空論