三顧の礼
さんこのれい
English: Three visits of courtesy
意味
三顧の礼(さんこのれい)とは、目上の人が、格下の有能な人物に対して、礼儀を尽くして仕事を頼むこと。劉備が諸葛亮(孔明)を迎えるために、三度も彼の草庵(家)を訪ねたという「三国志」の故事に由来する。人材登用のあり方として知られる。
なぜ孔明は心を開いたか
三顧の礼は、世界で最も有名な「リクルーティング(採用活動)」の成功事例である。 当時、劉備は一国の主、孔明はただの田舎の書生(ニート同然)だった。 常識的に考えれば「呼び出し」で済むところを、劉備は自ら出向き、しかも昼寝が終わるまで玄関で待った。 この圧倒的な「謙虚さ」と「人を見る目」こそが、後に孔明に「この人のためなら死ねる」と思わせ、三国志の英雄譚を生んだ原動力となった。
売り手市場の真髄
優秀な人材が売り手市場の現代において、経営者に最も必要なのは、この「三顧の礼」の精神かもしれない。
由来・語源
『三国志』。劉備(りゅうび)が、まだ無名だった諸葛孔明(しょかつこうめい)を軍師として迎えるために、彼の家を三回も訪ねたこと。二回は留守だったり寝ていたりしたが、劉備は文句も言わず待ち続け、その熱意に打たれた孔明はついに仕えることを決意した。
使い方・例文
「三顧の礼を尽くしてエンジニアをスカウトする」「三顧の礼で迎えられる」
⚠️ 誤用・注意点
「三回お願いする」という回数の問題ではない。「身分や立場が高い人が、低い人に対して頭を下げる」という点が重要である。社長が学生の家に通うくらいのインパクトが必要だ。単なる「しつこい勧誘」とは区別される。
類語・関連語
- 誠意を尽くす
- 草廬三顧