暖簾に腕押し
のれんにうでおし
English: Beating the air
意味
暖簾に腕押しとは、手応えがなく、張り合いがないことの例え。暖簾(のれん)のような柔らかいものを腕で押しても、何の抵抗もないことから。相手に意見や忠告をしても、反応がなくて効き目がない様子を指す。「糠に釘(ぬかにくぎ)」と同じ意味。
暖簾に腕押しは、ネガティブな意味で使われることが多いが、処世術としては「最強の防御」でもある。
スルースキルの極意
クレーム対応やアンチコメント、理不尽な上司の叱責などに対して、まともに力(腕)で対抗しようとすると、心身ともに消耗してしまう。 しかし、暖簾のように力を受け流せば、相手は張り合いをなくして去っていく。 「柳に風」と同様に、しなやかさこそが強さであることを教えてくれる。
ビジネスでの「暖簾」
逆に、自分が提案する側の場合、「暖簾に腕押し」な相手は一番厄介である。 「Yes」とも「No」とも言わず、ただニコニコとして聞き流される。 この場合、押してもダメなら引いてみるか、暖簾をめくって「中の人(決裁者)」に直接会いに行くなどの別アプローチが必要になる。
由来・語源
店の入り口にある暖簾(のれん)を力一杯押しても、ヒラヒラして何の抵抗もないことから。
使い方・例文
「苦情を言っても暖簾に腕押しで改善されない」「彼に説教しても暖簾に腕押しだ」
⚠️ 誤用・注意点
「糠に釘(ぬかにくぎ)」「豆腐にかすがい」と同じ意味。効果がないことを嘆く言葉。
類語・関連語
- 糠に釘
- 豆腐にかすがい
- 馬の耳に念仏