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嚢中の錐

のうちゅうのきり

English: Talent will out

意味

嚢中の錐(のうちゅうのきり)とは、優れた才能を持つ人は、多くの人の中に混じっていても、袋の中の錐(きり)が突き出てくるように、自然と頭角を現すことの例え。隠そうとしても隠しきれない才能を指す。平原君の食客であった毛遂の故事に由来する。

本物の実力

嚢中の錐は、「本物」の実力を表す言葉である。 戦国時代、平原君という人物が「食客(居候)の中から優秀な部下を選抜したいが、誰もいない」と嘆いていた。

毛遂の故事

すると無名の毛遂(もうすい)という男が「私を連れて行ってください」と言った。 平原君は「優れた人物というのは、袋の中のキリのように、放っておいても突き出てくるものだ。お前は今まで目立たなかったじゃないか」と言ったが、毛遂は「袋に入っていなかっただけです。入れば柄まで突き抜けて見せます」と返し、実際に外交で大活躍した。 このエピソードから、「チャンスさえあれば(袋に入れば)、有能な人間は必ず飛び出してくる」という意味で使われる。 現代でも、圧倒的なスキルを持つエンジニアやクリエイターは、どんな組織にいても「嚢中の錐」となる。

由来・語源

『史記』平原君伝。袋(嚢)の中に鋭いキリ(錐)を入れておくと、袋を突き破って先が出てくることから。

使い方・例文

「彼はまさに嚢中の錐で、入社直後から圧倒的な成果を出した」「嚢中の錐となって世に出る」

⚠️ 誤用・注意点

「隠そうとしても隠せない」というニュアンスで使われる。「危険な人物」という意味ではない。また、自分からアピールしなくても自然と周りに認められる様を表すため、自己顕示欲の強い人にはあまり使わない。

類語・関連語

  • 鶏群の一鶴
  • 頭角を現す

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参考文献: 史記

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