嚢中の錐
のうちゅうのきり
Talent will out
類語・同義語: 鶏群の一鶴、頭角を現す
嚢中の錐(のうちゅうのきり)とは、優れた才能を持つ人は、多くの人の中に混じっていても、袋の中の錐(きり)が突き出てくるように、自然と頭角を現すことの例え。隠そうとしても隠しきれない才能を指す。平原君の食客であった毛遂の故事に由来する。
最終更新: 2026/1/12
本物の実力
嚢中の錐は、「本物」の実力を表す言葉である。 戦国時代、平原君という人物が「食客(居候)の中から優秀な部下を選抜したいが、誰もいない」と嘆いていた。
毛遂の故事
すると無名の毛遂(もうすい)という男が「私を連れて行ってください」と言った。 平原君は「優れた人物というのは、袋の中のキリのように、放っておいても突き出てくるものだ。お前は今まで目立たなかったじゃないか」と言ったが、毛遂は「袋に入っていなかっただけです。入れば柄まで突き抜けて見せます」と返し、実際に外交で大活躍した。 このエピソードから、「チャンスさえあれば(袋に入れば)、有能な人間は必ず飛び出してくる」という意味で使われる。 現代でも、圧倒的なスキルを持つエンジニアやクリエイターは、どんな組織にいても「嚢中の錐」となる。
由来・語源
『史記』平原君伝。袋(嚢)の中に鋭いキリ(錐)を入れておくと、袋を突き破って先が出てくることから。
使用例
「彼はまさに嚢中の錐で、入社直後から圧倒的な成果を出した」「嚢中の錐となって世に出る」
関連用語
- 同義語: 鶏群の一鶴, 頭角を現す
- 関連: 大器晩成