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水に流す

みずにながす

English: Let bygones be bygones; Water under the bridge

意味

水に流すとは、過去の揉め事や怨恨を、すべてなかったことにすること。汚れたものを水で洗い流してきれいにするように、わだかまりを捨てて和解すること。「昨日の敵は今日の友」のように、過去の経緯にとらわれず、関係をリセットする際に使われる。

自分への贈り物

「許す」ということは、自分への贈り物だ。 誰かを恨み続けることは、燃える石炭を裸の手で握りしめているようなものだ。 火傷をするのは、相手ではなく自分だ。

潔さの技術

「水に流す」という日本的な知恵は、この心の火傷を冷やすための冷却装置だ。 白黒決着をつけてどちらかを断罪するのではなく、「まあ、いろいろあったけど、川に流して終わりにしよう」と曖昧に終わらせる。 それは弱さではなく、共同体を維持するための高度な政治技術でもある。 流れた水は戻らない。過去も戻らない。 戻らないものに執着して現在を汚すより、きれいさっぱり流して、新しい水を汲む。 人生という川を淀ませないためには、時にそういう潔さが必要なのだ。

由来・語源

日本独特の文化。川の清流で汚れを洗い流す「禊(みそぎ)」の風習から来たと言われる。汚いもの(過去の悪事)も水と一緒に海へ流し去る。

使い方・例文

「過去のことは水に流して、一からやり直そう」「喧嘩両成敗、水に流そう」「恩を仇で返されたことは、そう簡単に水に流せない」

⚠️ 誤用・注意点

「忘れる」ことだが、強制はできない。「水に流せよ」と加害者が言うのは無神経だ。被害者が許す時に初めて成立する。また、欧米など契約社会では「水に流す(帳消し)」という曖昧な解決は好まれないこともある。

類語・関連語

  • 不問に付す
  • チャラにする

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参考文献: 故事成語

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