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水清ければ魚棲まず

みずきよければうおすまず

English: Clear water breeds no fish

意味

水清ければ魚棲まずとは、水があまりに清らかすぎると、隠れる場所や餌がないため、かえって魚は住みつかないということ。転じて、人があまりに潔癖すぎたり、厳格すぎたりすると、他人は敬遠して寄り付かず、孤立してしまうことの例え。

水清ければ魚棲まず(みずきよければうおすまず)とは、リーダーシップにおける「純粋さの罠」を指摘する言葉である。

マネジメントのパラドックス

不正を許さない潔癖さは重要だが、以下の弊害を生むことがある。

  1. 萎縮: 「間違ってはいけない」という空気が、新しい挑戦(失敗するリスク)を阻害する。
  2. 排他: 少しでも意見の違う者や、個性的な(扱いづらい)人材を排除してしまう。
  3. 孤立: 正論は正しいが、正論だけで人は動かない。「あの人は正しいけど、ついていきたくはない」と言われる。

本質的な豊かさ

魚(人材・利益)が集まる豊かな川は、多少の濁り(清濁)を含んでいるものである。

由来・語源

『漢書』などに見られる思想。清濁併せ呑む度量がリーダーには必要だという説とセットで語られることが多い。

使い方・例文

「あの上司は正論ばかりで、水清ければ魚棲まずの状態だ」「コンプライアンスも行き過ぎると水清ければ魚棲まずになる」

⚠️ 誤用・注意点

「汚いほうがいい」という意味ではない。「適度な寛容さ(あそび)」がないと、組織や人間関係は息詰まるという戒めである。理想主義へのアンチテーゼ。

類語・関連語

  • 清濁併せ呑む
  • 窮屈

参考文献: 故事成語

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