損失回避性(プロスペクト理論)
そんしつかいひせい
English: Loss Aversion
意味
損失回避性とは、利益を得る喜びよりも、同額の損失を被る苦痛の方を大きく(約2倍〜2.5倍)感じてしまい、損失を避けようとする心理傾向のこと。
概要
人間は、利益を得る喜びよりも、損失を被る苦痛の方を大きく感じる(約2倍)という心理的性質。 「損をしたくない」という気持ちが、合理的な判断を狂わせる。 ダニエル・カーネマンの「プロスペクト理論」の中核となる概念。
具体例
- コイン投げ: 「表が出たら1万円もらえるが、裏が出たら1万円払う」という賭けには、ほとんどの人が参加しない(期待値はゼロなのに、負ける恐怖が強いから)。
- 損切りできない: 株が値下がりした時、「今売れば損が確定してしまう」のが嫌で、また上がることを期待して持ち続け、結果的に大暴落して大損する(塩漬け)。
- 現状維持バイアス: 新しい挑戦をして失敗する(損する)のを恐れて、今のまま(現状維持)を選んでしまう。
マーケティングでは、「期間限定」「残りわずか(これを逃すと損ですよ)」という煽り文句に応用されている。