九牛の一毛
きゅうぎゅうのいちもう
English: A drop in the bucket (One hair from nine oxen)
意味
九牛の一毛(きゅうぎゅうのいちもう)とは、非常に多くのものの中にある、ほんのわずかな部分のこと。たくさんの牛の毛の中のたった一本。「大したことではない」「取るに足らない損失」といった意味で、全体から見れば微々たるものであることを表す。
誤差か、予兆か
統計学やビッグデータ解析において、「九牛の一毛」である外れ値(ノイズ)をどう扱うかは重要な問題です。 多くの場合、それは無視してよい誤差です。 しかし、時にはその一本の毛が、ブラックスワン(ありえない事象)の予兆であることもあります。 「些細なことだ」と切り捨てる前に、それが本当に無視してよいものか確認する慎重さも必要です。
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由来・語源
『漢書』より。司馬遷(しばせん)が、友人の任安に送った手紙の中で、「私のようなつまらない人間が一人死んだところで、それは九頭の牛から一本の毛が抜けるようなもので、世間は何とも思わないだろう」と自嘲して述べた言葉。彼は生きて恥を晒しながらも『史記』を完成させることを選んだ。
使い方・例文
「今回の損失など、会社全体の利益から見れば九牛の一毛に過ぎない」「個人の寄付など九牛の一毛かもしれないが、集まれば大きな力になる」
⚠️ 誤用・注意点
「氷山の一角(見えているのは一部で、隠れている部分が巨大)」とは少しニュアンスが違う。「全体が巨大すぎて、その一部など全く影響がない(無視できる誤差だ)」という意味合いが強い。
類語・関連語
- 滄海の一粟
- 氷山の一角