苦肉の策
くにくのさく
English: Desperate measure / Last resort
意味
苦肉の策(苦肉の計)とは、苦しまぎれに考え出した手段。敵をあざむくために、あえて自分の身を傷つけて苦しむ姿を見せる計略。「苦肉」は自分の肉体を痛めつけること。兵法三十六計の一つ。転じて、追い詰められて仕方なくとった一時しのぎの手段を指す。
起死回生の一手
苦肉の策(くにくのさく)とは、文字通り「自分の肉を苦しめる」ほどの自己犠牲を伴う、起死回生の一手である。
ビジネスにおける苦肉の策
現代においては、以下のような「痛みを伴う決断」がこれに当たる。
- コア事業の売却: 生き残るために、祖業や稼ぎ頭の事業を売ってキャッシュを作る(東芝のメモリ売却など)。
- 大規模リストラ: 会社を存続させるために、仲間(従業員)を切る。
これらは決して「良い案(妙案)」ではない。それしか道がない、という追い詰められた状況で選ぶ、血の滲むような選択肢である。
由来・語源
『三国志演義』より。呉の武将・黄蓋が、わざと味方から棒叩きの刑を受けて偽りの降伏を信じ込ませ、曹操軍に火を放った「苦肉の計」から。
使い方・例文
「人員削減は経営再建のための苦肉の策だ」「納期に間に合わせるための苦肉の策として、機能を制限してリリースした」
⚠️ 誤用・注意点
単に「苦労して考えた策」ではない。「肉を苦しめる」、つまり自分自身の身を削ったり、犠牲を払ったりする痛みを伴う手段であることを忘れてはならない。
類語・関連語
- 捨て身の作戦
- 窮余の策