後塵
こうじん
English: Eat dust
意味
後塵を拝す(こうじんをはいす)とは、他人の権勢の下に従うこと。また、競争相手に遅れを取ること。「後塵」は先に行く人の馬車が巻き上げる土煙。相手の後ろを走り、土煙を浴びる(拝む)しかない状態から、実力差を見せつけられて負けることを指す。
フォロワーの宿命
後塵を拝すことは、ビジネスにおいて最大の屈辱の一つである。 先頭を走る車(イノベーター)は、綺麗な景色と新鮮な空気を独占できる。 しかし、2番目以降の車(フォロワー)は、前の車が出した排気ガスと砂埃(後塵)の中を走らなければならない。 コピー商品や後追いサービスが、オリジナルを超えるのが難しいのはこのためだ。
後発の優位性
しかし、あえて後塵を拝しながら体力を温存し、前の車がガス欠になった瞬間に追い抜く「後発の優位性(ラストムーバー・アドバンテージ)」を狙う戦略家(Googleに対するFacebookなど)も存在する。
由来・語源
『北史』趙逸伝。馬車の後ろを走ると、前の車が巻き上げた砂埃(塵)を浴びせられることから。本来は「高貴な人の後ろを歩いて、その徳(塵)を受ける」という謙遜の意味もあったが、現在はもっぱら「負け」の意味で使われる。
使い方・例文
「ライバル会社の後塵を拝する」「AI開発で米国の後塵を拝する」
⚠️ 誤用・注意点
「後塵を浴びる」「後塵を飲む」ではない。「拝す(拝む)」が正しい慣用句。悔しい状況で使われることが多いが、ビジネスにおいては「先行者利益(ファーストムーバー)」を他社に奪われた状態(セカンドムーバー)を指す。
類語・関連語
- 遅れを取る
- 二番煎じ