弘法筆を選ばず
こうぼうふでをえらばず
English: A bad workman blames his tools
意味
弘法筆を選ばずとは、本当の名人は道具の善し悪しにかかわらず、立派な仕事を成し遂げるということ。書道の達人である弘法大師(空海)は、どんな筆でも見事な字を書いたという言い伝えから。実力不足を道具のせいにする者を戒めるときにも使われる。
「もっと良いカメラがあれば、いい写真が撮れるのに」。 「もっと良い会社なら、活躍できるのに」。
一流の条件
三流は、うまくいかない原因を自分以外(環境や道具)に求める。 しかし一流は、与えられたカードで勝負する。 弘法大師は、ボロボロの筆でも人の心を動かす書を書いただろう。 スティーブ・ジョブズは、ガレージの中でも世界を変える会社を作っただろう。
道具と魂
道具は確かに助けになる。 しかし、道具に使われているうちは半人前だ。 魂(スキル)が道具を凌駕した時、手にした棒きれ一本が、伝説の名刀に変わるのだ。
由来・語源
書道の達人である弘法大師(空海)は、どんな筆を使っても見事な字を書いたという伝説から。
使い方・例文
「弘法筆を選ばずと言うが、彼はボロボロのパソコンでも凄いプログラムを書く」「道具のせいにするのは未熟な証拠、弘法筆を選ばずだ」「弘法筆を選ばずを目指して腕を磨く」
⚠️ 誤用・注意点
「道具なんて何でもいい」という意味ではない。実は空海自身は「良い筆を使えばもっと良い書が書ける」と言って、筆選びにこだわっていたという説もある。一流は道具を選ばないが、道具を大切にする、というのが真理に近い。
類語・関連語
- 能書筆を選ばず