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虎穴に入らずんば虎子を得ず

こけつにいらずんばこじをえず

English: Nothing ventured, nothing gained

意味

虎穴に入らずんば虎子を得ずとは、危険を冒さなければ、大きな成功や利益は得られないという例え。虎の住む穴に入らなければ、虎の子は捕まえられないことから。リスクを取って挑戦することの重要性を説くことわざ。後漢の班超の言葉。

ベンチャー精神の原点

この言葉は、ベンチャー精神の原点である。 「虎子(虎の子供)」は、当時としては非常に価値のあるものだった。 しかし、親虎が守っている巣穴に入るのは命がけだ。

計算されたリスクテイク

多くの人は「危ないからやめておこう」と考える(機会損失)。 しかし、班超のような成功者は「危ない場所にこそ、誰も手をつけていない宝がある」と考える。 現代のビジネスでも、誰もやりたがらない面倒な課題や、規制の厳しいグレーゾーン(虎穴)にこそ、巨大なユニコーン企業(虎子)が眠っていることが多い。

由来・語源

『後漢書』班超伝。後漢の班超(はんちょう)は、わずか36人の部下とともに敵国(匈奴)の使者がいる陣地に乗り込んだ。部下が怖気づく中、「虎の巣穴に入らなければ、虎の子供は捕まえられないだろ?(リスクを取れ!)」と鼓舞し、夜襲をかけて敵を全滅させ、西域との同盟を成功させた。

使い方・例文

「虎穴に入らずんば虎子を得ずの覚悟で投資する」「新規市場開拓はまさに虎穴に入らずんば虎子を得ずだ」

⚠️ 誤用・注意点

単なる「ハイリスク・ハイリターン」の推奨ではない。班超は無謀な特攻をしたのではなく、相手が油断している夜を狙い、火攻めにするという入念な「勝算」を持って虎穴に入った。成功のための計算されたリスクテイク(Calculated Risk)を説く言葉である。

類語・関連語

  • 危険を冒す
  • ノーリスク・ノーリターン

参考文献: 後漢書

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