弘法も筆の誤り
こうぼうもふでのあやまり
English: Even Homer sometimes nods; Everyone makes mistakes
意味
弘法も筆の誤りとは、どんなに優れた名人や達人でも、時には失敗することがあるという例え。「猿も木から落ちる」「河童の川流れ」と同じ意味。書道の達人である弘法大師(空海)でも、字を書き間違えることがあるという故事に由来する。
完璧超人に見えるあの人も、トイレには行くし、寝坊もする。 それを知ると、少し安心する。
失敗への寛容さ
「弘法も筆の誤り」。 これは失敗の免罪符ではない。「失敗への寛容さ」を説く言葉だ。 一度のミスで全人格を否定してはいけない。天才も間違うのだ。
達人のリカバリー
大事なのは、間違った後にどうリカバリーするかだ。 伝説では、弘法大師は筆を投げつけて点を修正したという。 ミスをパフォーマンスに変える。それも含めての「達人」なのだ。
由来・語源
空海が天皇の命で額の字を書いた際、「応」の字の点は一つなのに、誤って二つ打ってしまったという伝説から(実際には筆を投げて点を修正したという超人エピソードに続く)。
使い方・例文
「あのベテランがこんなミスをするなんて、弘法も筆の誤りだね」「弘法も筆の誤りと言うし、一度の失敗で落ち込むことはない」
⚠️ 誤用・注意点
「猿も木から落ちる」「河童の川流れ」と同じ。失敗した人を慰める言葉。また、失敗しても「私は天才だから」と開き直る言葉ではない。天才ですら間違えるのだから、凡人の私たちが間違えないためには、何重ものチェックが必要だという教訓でもある。
類語・関連語
- 猿も木から落ちる
- 河童の川流れ