鶏鳴狗盗
けいめいくとう
English: Uses of trivial skills (Crowing like a rooster and stealing like a dog)
意味
鶏鳴狗盗(けいめいくとう)とは、つまらない技能(ニワトリの鳴き真似や、犬のようなこそ泥)を持つ人であっても、使いようによっては絶体絶命のピンチを救う役に立つことのたとえ。また、どのような能力も粗末にしてはいけないという「適材適所」や「多様性」の重要性を説く教訓としても使われる。
多様性の力
現代のビジネスにおいても、画一的な「優秀な人(高学歴、高スキル)」ばかりを集めた組織は脆いものです。 一見すると「オタク」や「変人」に見える人でも、特定のニッチな状況下では、誰も解決できないバグを見つけたり、独創的なアイデアを出したりしてチームを救うことがあります。 「鶏鳴狗盗」は、一芸採用や多様なバックグラウンドを持つ人材の確保の重要性を説く、現代的な概念です。
推奨リソース
由来・語源
『史記』より。戦国四君の一人、孟嘗君(もうしょうくん)が秦の国から脱出する際、部下の「犬の真似をして盗みをする男」が宝物を盗み出して王の怒りを鎮め、「ニワトリの鳴き真似をする男」が時を告げて関所を開けさせ、無事に帰国できた故事による。
使い方・例文
「鶏鳴狗盗の輩(やから)とも侮らず、適材適所で配置するのがリーダーの務めだ」 「一芸に秀でていれば鶏鳴狗盗も使い道がある」
⚠️ 誤用・注意点
「卑しい連中」と見下す意味で使われることもあるが、本来の文脈は「どんな才能も(たとえ一見役に立たなくても)命を救うことがある」という**ダイバーシティ(多様性)の肯定**である。
類語・関連語
- 適材適所
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