背水の陣
はいすいのじん
English: Burning bridges / Last stand
意味
背水の陣(はいすいのじん)とは、川や海を背にして陣を敷き、退路を断って決死の覚悟で戦うこと。「史記」に登場する韓信の戦術に由来する。絶対に失敗できない状況で、全力を尽くして事にあたる決意や、追い詰められた状況の例えとして使われる。
背水の陣(Burning bridges)とは、川を背にして陣を敷き、逃げれば溺れ死ぬ状況をあえて作ることで、兵士に死に物狂いの力を出させる戦術。 絶体絶命の状況で、不退転の決意を固めること。
韓信のギャンブル
名将・韓信は、寄せ集めの弱い兵士で精鋭部隊に勝つために、この危険な賭けに出た。 「逃げ場」を奪うことで、恐怖を勇気に変えたのだ。 現代でも、あえて会社を辞めてから起業するなど、退路を断つこと(コミットメント)の有効性は心理学的にも認められている。
諸刃の剣
ただし、これは天才的な計算があって初めて成立する奇策だ。 凡人が真似をして、単に準備不足で追い詰められた状態を「背水の陣」と呼ぶのは間違いだ。 それはただの自殺行為(犬死に)である。
由来・語源
『史記』より。韓信がわざと川を背にして布陣し、兵士たちに「逃げれば溺れ死ぬ」と思わせて必死に戦わせ、大軍を破った戦術から。
使い方・例文
「これが失敗したら会社は倒産だ。背水の陣で挑むしかない」「背水の陣を敷いて、自分を追い込むことで実力以上の力を発揮する」
⚠️ 誤用・注意点
単に「追い詰められた状況」を指すのではなく、「自ら退路を断って覚悟を決める」という能動的なニュアンスで使われることが多い。
類語・関連語
- 破釜沈船
- 絶体絶命