羹に懲りて膾を吹く
あつものにこりてなますをふく
English: Once bitten, twice shy (Burnt by hot soup, blowing on cold salad)
意味
羹に懲りて膾を吹くとは、一度の失敗に懲りて、必要以上に用心深くなることの例え。「羹(あつもの)」は熱い吸い物、「膾(なます)」は冷たい料理。熱い汁を飲んで火傷をしたのに懲りて、冷たいなますまで息を吹きかけて冷まそうとする愚かさを笑う言葉。
失敗の亡霊
ビジネスで痛い失敗(投資詐欺、品質不正、情報漏洩)を経験すると、組織は防衛本能でガチガチのルールを作ります。 「もう二度とあんな思いをしたくない」 しかし、そのルールが足かせとなって、冷たいなます(安全なチャンス)までフーフー吹いて見送ることになります。 リーダーの仕事は、過去の亡霊を断ち切り、「これは熱くない(安全だ)」と冷静に判断することです。
推奨リソース
由来・語源
『楚辞』より。「羹(あつもの)」は熱いスープ、「膾(なます)」は冷たい和え物のこと。熱いスープで火傷したのに懲りて、冷たいなますまで「熱いかもしれない」とフーフー吹いて食べる姿から。
使い方・例文
「前の投資で損をしたからといって、全ての資産運用を止めるのは、羹に懲りて膾を吹くようなものだ」
⚠️ 誤用・注意点
「慎重で素晴らしい」という意味ではなく、「ビビりすぎている(過剰反応)」というネガティブなニュアンスで使われることが多い。
類語・関連語
- 石橋を叩いて渡る
- 蛇に噛まれて朽ち縄に怖じる