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頭隠して尻隠さず

あたまかくしてしりかくさず

English: Hide one's head but not one's tail; Ostrich policy

意味

頭隠して尻隠さずとは、悪事や欠点の一部だけを隠して、全部隠したつもりになっている愚かさの例え。キジが草むらに頭だけ突っ込んで隠れたつもりになり、尾が丸見えになっている様子から。隠蔽工作が杜撰(ずさん)で、すぐにバレてしまうこと。

「頭隠して尻隠さず」は、自分では完璧に隠れたつもりでも、周囲からは丸見えであるという、滑稽だが恐ろしい状態を指す。

由来:キジの悲劇

キジ(雉)などの鳥は、敵に追われると草むらや藪の中に頭を突っ込んで隠れようとする習性がある。自分の視界から敵が消えれば「隠れられた」と安心してしまうが、実際には長い尾羽や体が外に出ており、敵からは格好の的になっている。この様子から、拙劣な隠蔽工作や、自分を客観視できていない愚かさをあざ笑う言葉となった。

現代:ネット社会の寓話

現代のインターネット社会において、このことわざは新たな恐怖を帯びている。

  • 匿名掲示板:匿名(頭を隠す)で誹謗中傷しても、IPアドレス(尻)から個人が特定される。
  • 裏アカウント:「誰にもバレていない」と思っていても、投稿内容の癖や背景写真から本人が特定される。

「自分が見えていない」からといって「相手も見えていない」わけではない。

教訓:リスク管理の本質

セキュリティや不祥事対応でも同じことが言える。 不都合な真実の一部だけを隠して「解決した」と発表しても、内部告発やデータログから矛盾が露呈し、炎上がさらに大きくなるケースは後を絶たない。 隠すなら完全に隠すか(それはほぼ不可能だが)、あるいは最初から全てをさらけ出して誠実に対応するか。 「尻」が見えていることに気づかない裸の王様になるのが、最もリスクが高い状態である。

由来・語源

キジ(雉)などの鳥は、敵に追われると草むらに頭だけ突っ込んで隠れたつもりになるが、尾羽(尻)が丸見えであることから。愚かな隠蔽工作を嘲笑う言葉。

使い方・例文

「浮気の証拠を消したつもりでも、レシートが出てきては頭隠して尻隠さずだ」「データの改ざんを行ったが、ログが残っていて頭隠して尻隠さずの結果となった」

⚠️ 誤用・注意点

セキュリティの世界では「不完全な対策」を指す。玄関の鍵は閉めたが、窓が開いているような状態。隠すなら全身(ログまで)消さないと、デジタルタトゥーとして「尻」は永遠に残る。

類語・関連語

  • 見え透いた嘘
  • 冷や水っ子

参考文献: ことわざ

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