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明日は明日の風が吹く

あしたはあしたのかぜがふく

English: Tomorrow is another day

意味

明日は明日の風が吹くとは、先のことをくよくよ心配しても仕方がない、なるようになるさという楽天的な考え方。今日どんなに悪いことがあっても、明日はまた別の展開があるかもしれないという励ましの意味で使われる。「ケセラセラ」に近いニュアンス。

「明日は明日の風が吹く」。この言葉は単なる楽観主義ではない。過去の失敗に囚われず、未来を恐れすぎず、「今」を生き抜くための強力な精神的スキル(レジリエンス)である。

由来:風と共に去りぬ?

日本のことわざだが、よく比較されるのが映画『風と共に去りぬ』の名台詞 “Tomorrow is another day.” である。直訳すれば「明日は別の日だ」。 どちらも共通しているのは、「今日の苦しみや失敗は、今日までのもの。日が昇れば世界はリセットされ、新しい運命(風)が動き出す」という、時間の区切りによる精神的リセットの思想だ。

心理学:ストレスコーピング

心理学的には「問題解決型」ではなく「情動焦点型」のストレスコーピングに近い。 どうにもならない事態(天候や運勢)に対してあれこれ悩むのをやめ、受け入れることで精神の安定を図る。 これは「諦め」ではなく、コントロール不可能なことへの執着を手放す「賢明な撤退」である。

ビジネス:サンクコストからの解放

ビジネスにおいてもこのマインドセットは重要だ。 失敗したプロジェクトや回収不能な投資(サンクコスト)をいつまでも悔やんでも、1円も戻ってこない。 「昨日の風(損失)」はもう吹いた。重要なのは「明日の風(次のチャンス)」をどう掴むかだ。 過去を断ち切り、毎日を「ゼロベース」でスタートできるリーダーだけが、激動の時代をサバイブできる。

由来・語源

日本古来の言い回し。自然の風向きが変わるように、運勢も変わるということ。

使い方・例文

「失敗したけど、明日は明日の風が吹くだろう」「明日は明日の風が吹くさ、気楽にいこう」「借金を背負ったが、明日は明日の風が吹くと信じて生きる」

⚠️ 誤用・注意点

「計画性がなくていい」「努力しなくていい」という怠惰の肯定ではない。どうしようもない過去や未来への不安を手放し、「今この瞬間」の苦しみから心を解放するための処方箋。

類語・関連語

  • ケセラセラ
  • なんとかなる

参考文献: 故事成語

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