圧巻
あっかん
English: Masterpiece; Highlight; Overwhelming
意味
圧巻(あっかん)とは、書物や催し物の中で、最も優れている部分。「巻」は昔の試験の答案用紙。「圧」は他を押さえること。科挙の試験で、一番優れた答案を一番上に載せて、他の答案を圧したことに由来する。全体の中で一番の見どころや傑作を指す。
圧巻(あっかん)は、熾烈な競争社会が生んだ「絶対王者」の称号である。
科挙というサバイバル
語源となった科挙は、合格率数千分の一とも言われる、世界で最も過酷な試験だった。 その中で「一番上に置かれる(他の答案を押さえつける)」ということは、単に優秀なだけでは足りない。 試験官を唸らせ、文句のつけようがない「完全無欠」のクオリティでなければならなかった。
ビジネスにおける圧巻
現代ビジネスにおいても、競合他社と比較された時に「迷うことなくこれが一番だ」と選ばれるサービスがある。 価格、品質、サポート、全てにおいて他を凌駕し、ライバルを沈黙させる。 そのような「圧巻」のプロダクトを作ることこそが、マーケティングコストを最小化する(商品力だけで売れる)最強の戦略である。
由来・語源
中国の官吏登用試験「科挙」に由来。「巻(かん)」は答案用紙のこと。試験官は、最も優秀な答案を一番上に乗せて、他の答案を上から圧する(押さえつける)ように置いた。「巻を圧する」=「圧巻」。
使い方・例文
「映画のラストシーンの演技は、まさに圧巻だった」「彼のピアノ演奏は圧巻で、観客は息を呑んで聴き入った」
⚠️ 誤用・注意点
「圧倒される(すごい)」という意味で広く使われているが、元々は「全体の中で一番いいところ(Best Part)」を指す言葉である。「最初から最後までずっと圧巻」というのは厳密には矛盾するが、現代では「とにかくすごい」という意味で定着している。
類語・関連語
- 白眉
- 出色の出来
- 圧倒的