油を売る
あぶらをうる
English: To loaf on the job; To idle away one's time
意味
油を売るとは、仕事の途中で怠けたり、無駄話をして時間を潰したりすること。昔、髪油の行商人が、枡(ます)で油を量り売りする際、油が落ちるのに時間がかかるため、その間お客と世間話をしていたことに由来する。「サボる」という意味で使われる慣用句。
「油を売る」時間は、現代においては「人間関係の潤滑油」を注ぐ時間かもしれない。
雑談の効用
一見、喫茶店でのサボりや給湯室での無駄話は「非効率」の象徴に見える。 しかし、トップセールスマンほど、顧客と「商品の話以外(油を売る雑談)」を長くしている傾向がある。 「枡から油が落ちるのを待つような緩やかな時間」が、相手の警戒心を解き、心の扉を開く(ラポール形成)からだ。
創造性と余白
また、社内においても「タバコ部屋(喫煙所)」や「コーヒーブレイク」での何気ない会話から、新しいアイデアが生まれることは多い。 完全な管理社会で、1分1秒も油を売らせない組織は、窒息してしまう。 「戦略的に油を売れる」人間こそが、真のコミュニケーターなのかもしれない。
由来・語源
江戸時代、髪油の行商人が、枡(ます)で油を計り売りする際、とろっとした油が垂れきるまで時間がかかるため、その間客と世間話をしていたことから。
使い方・例文
「営業中に喫茶店で油を売っていたのがバレた」「油を売っていないで早く手を動かせ」
⚠️ 誤用・注意点
「油を販売する」という意味ではない。サボる、道草を食うという意味。しかし、現代のビジネス文脈では、この「無駄話」が見直されつつある。
類語・関連語
- 道草を食う
- サボる